いずみホール・オペラ 《ランスへの旅》
     2008年5月10日(土)4:00PM いずみホール

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 本日午前の名古屋は半袖でも大丈夫なくらいの暖かさでした。
 到着した大阪は雨が降り、吐く息も白くなりそうな寒さで震え上がりました。

 いずみホールには01年10月14日に《オルフェオ》を見に来たことがあるんですが、あまりにも古いことで会場の場所を忘れておりました。
 JR大阪城公園駅前から見渡せば、ミュージカルで良く来る「シアターBRAVA!」のお隣なんですね。
 


   いずみホール・オペラ 〜岩田達宗プロデュース
       ロッシーニ 《ランスへの旅》
     2008年5月10日(土)4:00PM

    指揮:佐藤正浩  演出:岩田達宗
  管弦楽:ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団

コリンナ(ローマの女流即興詩人):佐藤美枝子
メリベーア侯爵夫人(ポーランドの貴婦人):福原寿美枝
フォルヴィル伯爵夫人(若い未亡人):尾崎比佐子
コルテーゼ夫人(金の百合亭の女主人):石橋 栄実
騎士ベルフィオール(フランス士官):清水徹太郎
リーベンスコフ伯爵(ロシアの将軍):松本 薫平
シドニー卿(イギリスの大佐):井原 秀人
ドン・プロフォンド(コリンナの友人):久保田真澄
トロンボノク男爵(ドイツの陸軍少佐):折江 忠道
ドン・アルヴァーロ(スペインの海軍提督):牧野 正人
ドン・プルデンツォ(温泉宿の医者):萩原 寛明


 新国王シャルル10世(ルイ16世の弟)がランス大聖堂であげる戴冠式(1824年9月16日?)を見るため、フランス東部の温泉地プロンビエールの温泉付き保養旅館『金の百合亭』には、ヨーロッパ各地から紳士淑女が集まっている。
 しかし、ランスへ出かける馬車の手配が付かず、彼等は新しく開かれることが決まったパリの戴冠式に出かけることにして、大宴会を始める。
 初演は1825年6月19日。

  《ランスへの旅》は2006年10月21日の藤原歌劇団公演ですっかり気に入ってしまったオペラです。
 しかし、アルベルト・ゼッダの指揮はこの上ないものでしたが、エミリオ・サージの演出は登場人物がすべて白い服を着て、誰が誰だか区別が付かなかったので (^_^ゞ、今回の公演を楽しみにしていました。

 いずみホールはパイプオルガンが据え付けられたコンサートホールですが、岩田さんの演出はオーケストラの後ろに簡単な舞台を組んだもの。
 このオペラの舞台となるのは『金の百合亭』のロビーだけですから舞台転換がいらないんですね。
 客席の後ろから人を出す手法が多用されたのは気に入りませんでしたが、全体的に良く出来た演出かと思いました。

 キャストはいずれも善戦しておられましたが、中でも気に入ったのは『金の百合亭』の女主人の石橋栄実さん。
 歌はもちろんだけれど、可愛くて、スタイルが良くて、生き生きとして、すっかりファンになってしまいました (^_^; 。
 プログラムで計算すると30歳は超えているようだけれど、夕陽丘高校って石橋さんと田中友輝子さんが先生をしているようですね。

 男性では「カタログの歌」みたいな歌を歌った久保田真澄さんかな。
 でも、どの方も良かったですよ。
 これで指揮者がアルベルト・ゼッダなら言うことなしですね。
 
 
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