DVD/NPOみんなのオペラ 《蝶々さん》
2004年10月30日(土)2:30PM ティアラこうとう

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 5月15日(木)に見た《運命の力》の二宮咲子さんに感心したので、帰宅後にインターネットで検索しておりましたら、彼女が歌った《蝶々さん》のDVDが発売されていることが分かりました。
 早速注文したところ、5月17日(土)にDVDが到着しまして (@o@)、手際の良さにビックリしました。

    NPOみんなのオペラ 《蝶々さん》
    世界初の原作・日本誤認改訂版
 2004年10月30日(土)2:30PM ティアラこうとう

演出・部分邦訳・脚色・ナレーション・総監督:岡村喬生
     指揮:飯守泰次郎
     演奏:東京ニューシティー管弦楽団

     蝶々さん:二宮咲子
     ピンカートン:内山信吾
     シャープレス:郷田明倫
     すずき:勝又久美子
     ごろー:亜瀬見貴光
     やまどり:西尾幸紘

 岡村喬生さんが総監督となって上演した、《蝶々夫人》の間違いを正した「日本誤認改訂版」。

 分かり易いところでは、日本人どうしは日本語で歌い、アメリカ人どうしはイタリア語で歌う。
 日本人とアメリカ人が歌うところではケースバイケース。

 この日本語の歌詞に違和感があり、最後まで馴染めませんでした。
 またシャープレスが日本語で歌ったのも、おかしかったですね。
 長く日本に住んで、日本語が話せると言うことでしょうか。

 岡村さんが問題視しておられるのは、例えば以下のような部分です。

 蝶々さんのおじの「ボンゾー」はピンカートンとの結婚式の後で登場し、キリスト教に改宗した蝶々さんを「カミサルンダシーコ」とののしる。
 「天罰よ、おりろ」といったニュアンスだが、どうやら「神猿田彦」との意味だと知るのには時間がかかった。

 侍女のスズキは仏前に祈りをささげ、「イザギ、イザナミ」と唱える。
 「こんなことはありえない」。長崎での仏教事情を調べ、「南無妙法蓮華経」と直した。

 長崎港の先に富士山を描いた舞台装置を見たこともあった。
 げたを履いたまま蝶々さんが家に上がり、着物のたもとから小さな仏像を取り出すという演出にも出あった。

 などなど。

 お目当ての二宮咲子さんの蝶々さんは立派な歌唱でした。
 笛田博昭さんのピンカートンとの共演で上演を期待したいものです。

 第二幕の蝶々さんは洋服を着ています。
 洋服の蝶々さんを見たのは初めてかもしれません。

 後ろ姿のウェストが太いのは意外でした。
 しかし、後の流れを見ていると、帯を締めた和服の上に洋服を着ていたのかな?
 二宮さんにあらぬ疑いをかけたかもしれません (^_^; 。

 最後はすずきが蝶々さんに殉死するという驚きの設定でしたが、やはり最後の和音で自害するのは蝶々さんでないと、テンションが下がりますね。
  
 
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