ウィーン・フォルクスオパー《こうもり》来日公演
2008年5月25日(日)2:30PM 東京文化会館

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  僕は2004年1月1日にフォルクスオパー1月2日にシュターツオパーで《こうもり》を見たことがあるんですが、フォルクスオパーのインパクトがある舞台が圧倒的に気に入りました。
 そのフォルクスオパーの《こうもり》が、ルネ・コロ、ヨッヘン・コワルスキー、ハインツ・ツェドニクなどの有名どころを揃えてやって来るという。

 僕はチケット代が高い来日公演は敬遠しているんですが、この演目だけは見てみたい。
 一般発売開始日の午後に、半分諦めながら電話してみたら、最後の数枚のチケットが残っておりました (^_^) 。

  ウィーン・フォルクスオパー《こうもり》来日公演
 2008年5月25日(日)2:30PM 東京文化会館

  指揮:レオポルド・ハーガー
  演出:ハインツ・ツェドニク

  ロザリンデ:ナンシー・グスタフソン
  アデーレ:ダニエラ・ファリー
  イーダ:マルティナ・ドラーク
  オルロフスキー公爵:ヨッヘン・コワルスキー
  アイゼンシュタイン:ディートマール・ケルシュバウム
  ファルケ博士:ミリェンコ・トゥルク
  アルフレート: ルネ・コロ
  フランク:カルロ・ハルトマン
  フロッシュ:ハインツ・ツェドニク
  ブリント博士:ゲルノート・クランナー

 ハインツ・ツェドニクの演出は、31日のカレンダーをめくると32日が出てくるとか、フロッシュが帽子を何回も落とすとか、ウィーンの《こうもり》の伝統を我々に示すものでした。
 ある意味この路線を究めたというか、常套的、因習的な演出で、これならもう見なくても良いかな? という気もしました。

 第二幕は弁髪のイワンや肥満体のイーダのバレエなど、ウィーンで見た舞台の方がずっと面白かった。
 オルロフスキー公爵のコワルスキーもロイヤルオペラのDVDに較べるとインパクトが少なく、意外だったし残念でした。
 そういえば、ナンシー・グスタフソンはこのDVDでもロザリンデを演じていたのでした。
 このDVDはガラコンサートに出てくるマリリン・ホーンのデリラのアリア『君が御声に心は開く』が繰り返し聴きたくて買ったんですけれどね。

 今回のキャストではアデーレのダニエラ・ファリーが、歌唱も演技も非の打ち所のない、圧倒的な素晴らしさでした。
 2005年にウィーン音楽大学を卒業したという若い人で、今後の活躍は間違いないでしょう。

 ルネ・コロは歳を取り、色男のアルフレードは難しいでしょうか。
 期待したツェドニクのフロッシュも、ウィーンで見たヘルムート・ローナーのウィーン訛りの方が面白かった。
 あまりドイツ語は分からないんですけれどもね (^_^ゞ。
  
 
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