2008年7月5日(土)2:00PM
ヴェルディ《ナブッコ》演奏会形式 しらかわホール

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 僕は今までに《ナブッコ》を3回見たことがあって、1986年12月27日のスカラ座、1993年8月12日のブレゲンツ音楽祭、そして1998年7月5日の愛知県芸術劇場大ホール

 ヴェルディのオペラは荒唐無稽なストーリーばかりで僕は付いていけないんですが、中でもこの《ナブッコ》はひどい。
 未だにストーリーが分かっていないんですよ (^_^ゞ。

 最近は若手の活躍が目立つ名古屋のオペラ界ですが、今回はベテランが集まって、この難しいオペラに意欲的な挑戦です。

   2008年7月5日(土)2:00PM
   ヴェルディ《ナブッコ》演奏会形式

  指揮:佐藤 宏  演出:池山奈都子

     ナブッコ:澤脇達晴
     アビガイッレ:関 定子
     ザッカーリア:伊藤貴之
     イズマエーレ:勝又 晃
     フェネーナ:夏目久子
     アンナ:橋爪圭子
     アブタッロ:鈴木俊也
     祭司長:水谷和樹

     ピアノ:石山英明

 プログラムに「あらすじ」が無いのに驚きました。
 誰がどういう役なのかの説明もありません。

 最初少し昏睡してしまったのですが (^_^; 、字幕でも状況説明はなかったような気がします。

 ストーリーを良く覚えていないものだから、ザッカーリアって偉そうにしてるけど誰?
 時々出てくるアンナって何者? という世界でした。
 バビロンとアッシリアの関係も分からないし‥‥。

 過去に3回見ている僕がそんな状態ですから、初めてこのオペラを見た方に内容が分かったでしょうか?
 自分の不勉強はさておき (^_^; 、これはいかにも不親切だと思いました。

 舞台後方と2階にコーラスが位置し、その前でキャストが歌い演じます。
 衣装はそれなり‥‥かな。

 池山さんの演出は交通整理に終わってしまったようです。
 僕はこのオペラのクライマックスは奢れるナブッコに神の稲妻が落ちる場面だと思うんですが、澤脇さんが椅子の背もたれに突っ伏しただけ。
 せめて転がり落ちるとか、照明でなんとかするとか、もう少しアイディアはないのでしょうか?

 関定子さん(アビガイッレ)の芯が通った歌声が良かったですね。
 
 
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