METライブビューイング2008-2009
ガエターノ・ドニゼッティ作曲 《ランメルモールのルチア》
2009年3月1日(日)10:00AM ミッドランドスクエアシネマ

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  メットライブビューイング2008-2009
 ガエターノ・ドニゼッティ作曲 《ランメルモールのルチア》
  2009年3月1日(日)10:00AM
    ミッドランドスクエアシネマ

 指揮:マルコ・アルミリアート 演出:メアリー・ジマーマン

   ルチア:アンナ・ネトレプコ
   エドガルド:ピョートル・ベチャワ
   エンリーコ:マリゥーシュ・クヴィエチェン
   ライモンド:イルダール・アブドラザコフ
   アリッサ:ミカエラ・マルテヌス
   アルトゥーロ:コリン・リー

 このプロダクション最大のセールスポイントであろう、タイトルロールのアンナ・ネトレプコ。
 美人で歌唱も演技も素晴らしく、まずは文句の付け所がないでしょう。
 幕間のインタビュー(ナタリー・デセイ)によれば、男の子が生まれたとか。

 その他のキャストも充実しており、十分に満足出来る公演でした。
 エドガルドのベチャワとエンリーコのクヴィエチェンはクラクフ出身らしい。

 指揮のマルコ・アルミリアートはインタビューを聞いているといい人みたいです。
 ハープのソロがありまして、なかなか顔のアップがありませんでしたが、安楽真理子さんだったのでしょう。

 「狂乱の場」では、グラス・ハーモニカが使われていました。
 グラス・ハーモニカの不思議な響きは、ベルガモ・ドニゼッティ劇場の公演でも聴いたことがあります。

 マリー・ジマーマンの演出はオーソドックスなものでしたが、最後にルチアの幽霊を出したのは興醒めしました。
 カーテンコールに白塗りの幽霊で出てくるネトレプコが気の毒でした。
 この方向なら、愛し合っていた頃のルチアを死に瀕したエドガルドの妄想として出す手はあるかもしれません。

 ジマーマンは《夢遊病の娘》の演出もするようで、主役を演じるデセイから「どのようにリアリティを出すのか?」なんて質問もされていました。
 デセイ本人も納得出来ないストーリーなのだな (^_^; 、と思いました。
 
 
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