名古屋芸術大学オペラ公演
《道化師》&《カヴァレリア・ルスティカーナ》
09年3月18日(水)6:30PM 中京大学文化市民会館プルニエホール

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 例年高水準の舞台を見せてくれる名芸大のオペラ公演。
 本年は主役に卒業生であり藤原歌劇団のソリストである笛田博昭さんを迎えての《道化師》&《カヴァレリア・ルスティカーナ》。
 《道化師》はハイライト、《カヴァレリア・ルスティカーナ》は全曲が演奏されました。

     名古屋芸術大学オペラ公演
 《道化師》&《カヴァレリア・ルスティカーナ》
   2009年3月18日(水)6:30PM
   中京大学文化市民会館プルニエホール

  指揮:古谷誠一 演出:ダリオ・ポニッスィ
  名古屋芸術大学オーケストラ
  名古屋芸術大学オペラ合唱団

 《パリアッチ - 道化師》
     カニオ:笛田博昭
     ネッダ:伊藤智美
     トニオ:塚本伸彦
     ペッペ:木村公紀
   シルヴィオ:黒野啓介

  《カヴァレリア・ルスティカーナ》
   トゥリッドゥ:笛田博昭
  サントゥッツァ:山本桂子
      ルチア:大隅綾乃
    アルフィオ:Tae Hoon Park
      ローラ:破田野真美

 笛田さんは第一声からその音圧(?)に圧倒されてしまいます。
 今回はホームグラウンドで、伸び伸びと演じておられました。

 プログラムによれば、第20回五島記念文化賞を受けられ、ミラノに留学が予定されているそうです。
 ますますの御発展をお祈りしたいと思います。

 他のキャストの方々も健気に演じておられたのではないでしょうか。
 ネッダの伊藤智美さんとルチアの大隅綾乃さんが印象に残りました。
 コーラスも迫力がありました。

 NHKのイタリア語講座の人気者、ダリオさんの演出は、2005年の《魔笛》2007年の《カルメン》と見ていますが、いずれも感心しませんでした。
 ダリオさんはその後もあちこちで演出をしておられるようで、どの程度レベルアップしているのか、心配しておりました。

 しかし今回も、ダリオさんの演出は感心しませんでした。
 演出家の勝手な思いこみで、余分な人物を出すのはオペラを楽しむのに迷惑です。

 最後のシーン、「トゥリッドゥが殺された!」という叫びの後に、腹部を血で染めた笛田さんがヨロヨロと現れ、舞台の中央で死んでいきました。
 ちょっと面白かったです (^_^ゞ。
 
 
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