名フィル定期演奏会 ハイドン作曲 オラトリオ《四季》
2009年4月25日(土)4:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団の新しいシーズンが始まりました。
 定期会員になってから、初めての定期演奏会です。
 珍しい演目なのに客席が多く埋まっていて、けっこうなことかと思います。

  ヨーゼフ・ハイドン作曲 オラトリオ《四季》
   2009年4月25日(土)4:00PM
    愛知芸術劇場コンサートホール

    指 揮:鈴木秀美
    ソプラノ(ハンネ):森 麻季
    テノール(ルーカス):櫻田亮
    バス(シモン):清水宏樹
    合 唱:合唱団ノース・エコー

 全く聴いたことがない曲なので、プログラムで予習しようと早めに会場に行ったのですが、浅野隆金城学院大学名誉教授による曲目解説がおかしい。

 あまりのお粗末さに首をひねったのですが、僕が推測するに、原稿の前半が手違いで掲載されなかったのではないかな?
 そうとでも考えなくては‥‥。

 ということで、聴いているときには何だか分からなかったので、調べてみました。

 今年はヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)の没後200年。
 ハイドンは1790年にエステルハージ家の楽長を辞し、年金をもらいながら作曲を続けるという、恵まれた環境にあったようです。
 このオラトリオは1801年にウィーンで初演されました。
 ハイドンのほぼ最後の作品になるようです。

 テキストはイギリスの詩人 ジェイムズ・トムソン作。
 台本はゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵。
 スヴィーテン男爵はモーツァルトの謎に満ちた葬儀を取り仕切った怪しい人です。

 曲は『春』『夏』『秋』『冬』に分かれ、小作人シモン、娘ハンネ、若者ルーカスと合唱により、自然と神への感謝が歌われます。
 歌詞が付いておりまして、読んでみると同じ事の繰り返しで、内容的には面白くなさそうです。
 ハイドンの音楽は、時々管楽器のソリスティックな動きもあって、途中から面白くなりました。

 鈴木秀美さんはバロックチェロの名手で、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとは知っていましたが、指揮もしておられるようで、これといった特徴は感じませんでしたが、音楽はまとまっていたのではないでしょうか。

 ロビーには終演予定が7時と掲示され、なかなかの大作です。
 僕は次の予定があって前半しか聴けませんでしたが、後半も聴いてみたい演奏会でした。
 
 
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