フレッシュ名曲コンサート ~チャイコフスキー・スペクタクル~
2009年5月29日(金)6:45PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 『音楽の友』の表紙で見たアリス=紗良・オットがとても可愛かったので (^_^; 、コンサートに行ってきました。
 平日夕方は仕事があるので、前半は諦めていたのですが、会場に着いたのは7:15PMで、バイオリン協奏曲に間に合ってしまいました (^_^) 。

  名古屋音楽祭フレッシュ名曲コンサート
   ~チャイコフスキー・スペクタクル~
   2009年5月29日(金)6:45PM
   愛知芸術劇場コンサートホール

  指揮:シズオ・Z・クワハラ
  ヴァイオリン:ジョセフ・リン
  ピアノ:アリス=紗良・オット
  管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

 それならバイオリン協奏曲も聴いておこうかということで、現れたのは中国服で坊主頭のバイオリニスト。
 暗闇でプログラムを見ると、ジョセフ・リンという人らしい。
 この人が素晴らしかった。

 美しい音色と確実な技巧。
 先日のホーネックには申し訳ないが、バイオリンのソリストはこうでなくては!

 第一楽章が終わったところで、会場から盛大な拍手がわき上がりました (@o@)。
 ジョセフ・リンはニッコリと微笑んでいます。
 僕も拍手したかったけれど、音楽ファンの常識で我慢していました。

 そうしたら、指揮者が拍手を始め (@o@)、オーケストラも拍手を始めました (@o@)。
 僕も長年コンサートを見てきたけれど、このような場面に遭遇したのは初めてです。
 まだ、第一楽章ですよ。
 で、僕も一生懸命拍手してしまいました (^_^) 。

 ついでに書いておけば、後半のピアノ協奏曲の第一楽章で拍手はなく、アリス=紗良・オットが可哀想でした。
 リンに拍手した人たちは、コンサートの常識をわきまえながら、それでも拍手してしまったんですね (^_^) 。
 キーシンや五嶋みどり、ヴェンゲーロフほどの衝撃はありませんでしたが、それでも素晴らしい、ジョセフ・リンの演奏でした。

 プログラムによると、ジョセフ・リンは32歳。
 両親の出身は台湾。
 本人はメンフィスに生まれ、ニューヨーク育ち。
 ‥‥プログラムにもう少しましなソリスト紹介を書けないものでしょうか。

 そうそう、ジョセフ・リンが弾いたカデンツァは聞き慣れない、ちょっとチャイニーズ・テイストのもので、本人のオリジナルなんだそうです。

 休憩後のアリス=紗良・オットは最初の和音の強奏から、キーシンとは違う。
 ここで演奏に見切りをつけて、可愛いヴィジュアルを楽しんできました (^_^ゞ。

 「キーシンは命を削って演奏しているんだなあ」、そんな感想が沸いてきました。

 アリス=紗良・オットは1988年ドイツ人と日本人の両親の元に生まれ、ザルツブルク・モーツァルティウムの特別奨学生。
 彼女は演奏が終わると指揮者に頬ずりし、コンサートマスターに頬ずりしました (^_^) 。

 とっても可愛いし、スタイルも良いし、性格もよさそうで、オペラグラスを持って行った甲斐がありました (^_^ゞ。
 でも、もう演奏会には行かないけれど (^_^; 。

 指揮者のシズオ・Z・クワハラは、10歳まで三重県四日市市で過ごしたそうで、エール大学音楽科出身。
 最後の幻想序曲『ロミオとジュリエット』を聴きましたが、オケのバランスが悪かったような気がします。
 しかし、そこが指揮者の狙いだったのかもしれません。
 
 名古屋音楽祭のプログラムは500円と良心的な値段なので、いつも買うようにしています。
 しかし表紙を開いたら、河村たかし新市長の写真と挨拶が載っておりまして、これが最低4年は続くのかと、ちょっとうんざりしました (^_^ゞ。
 
 
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