アイヴォー・ボルトン指揮 ザルツブルク・モーツァルティウム管弦楽団
2009年6月5日(金)6:45AM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 アイヴォー・ボルトンは2007年のザルツブルク音楽祭で見た、ハイドン作曲のオペラ《アルミーダ》の指揮者でありましたが、クリストフ・ロイのおかしな演出しか記憶に残っておりません (^_^ゞ。

 2005年のバイエルン国立歌劇場来日公演では《アリオダンテ》の指揮をしていたようですが、これもオールデンのおかしな演出しか‥‥ (^_^ゞ。

 そのボルトンがせっかく名古屋まで来て、しかも演目は大好きな『プラハ』ということで、行って参りました。
 最初の『リンツ』には当然間に合わず、モーツァルト『ピアノ協奏曲第20番』から聴きました。

    2009名古屋音楽祭(最終公演)
  ザルツブルク・モーツァルティウム管弦楽団

    2009年6月5日(金)6:45AM
    愛知芸術劇場コンサートホール

     指揮:アイヴォー・ボルトン
     ピアノ:ラルス・フォークト

 僕はモーツァルトのピアノ協奏曲では21番と23番が好きで、本日演奏された20番の協奏曲は苦手なんですが、演奏される機会が一番多い曲のようです。

 ソリストのラルス・フォークト(1970~)はプログラムによればウィーンで大人気のピアニストだそうで、深い音と豊かな音楽性を持つ良いピアニストかと思いました。

 フォークトはヴィルヘルム・ケンプの薫陶を受けた名教師、カール・ハインツ・ケマリンク氏の高弟。
 ケマリンク門下にはケヴィン・ケナー、小菅優、アリス=沙羅・オットなどがいるそうです。

 僕は宇野功芳氏絶賛のカール・シューリヒト指揮のパリ・オペラ座管弦楽団による『プラハ』の演奏が好きで好きで、何度繰り返して聴いたことでしょう。
 僕は『プラハ』こそが、モーツァルトの交響曲の最高傑作だと思っています。

 ボルトンといえば、バロック奏法でしょうか。
 弦楽器の編成は4+4+3+2+1.5。
 楽器は現代の楽器でしたが、ビブラートはしていませんでした。

 木管楽器は現代の楽器でしょう。
 フルートは金属製でした。

 その後ろにトロンボーン‥‥と思ったら、これがバルブの無いトランペットでした (@o@)。
 ホルンもバルブ無し。
 ナチェラルホルンでしょうか。

 ボルトンの音楽は細かい抑揚をつけたもので、とても良かったです。
 第3楽章の疾走するテンポに乱れなく演奏したオーケストラもレベルが高いと思いました。

 さて、会場に「新型インフルエンザの症状がある方は申し出て下さい」という掲示があったので、主催者に「申し出たらどうなるのですか?」と聞いてみました (^_^ゞ。
 そうしたら、「事情を御説明し、入場を遠慮していただく。演奏開始前ならチケット代を返金します」との説明でした。

 もし演奏会当日に高い熱が出た場合、自宅で寝ていたらチケット代は戻ってきません。
 何としても会場にたどり着き、チケット代を返金してもらった方がお得ですね (^_^ゞ。

 休憩時間のカフェで、ティエリー・フィッシャーを見かけました。
 明日は名フィルとの『ベートーヴェン・チクルス』です。
 
 
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