名古屋フィルハーモニー交響楽団第361回定期演奏会
2009年9月5日(土)4:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 ティエリー・フィッシャー指揮、ヴァイオリン独奏にオギュースタン・デュメイという魅力的な名フィルの定期演奏会に行ってきました。
 プログラムもなかなかに意欲的なものでした。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団第361回定期演奏会
 2009年9月5日(土)4:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

 指揮:ティエリー・フィッシャー
 ヴァイオリン独奏:オギュースタン・デュメイ

 ウェーベルン:牧歌『夏風の中で』
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲『ある天使の想い出に』
 ストラヴィンスキー:バレエ『火の鳥』全曲
 
 ウェーベルンは難しい音楽を覚悟していたのですが、『夏風の中で』は初期の作品だそうで、聞きやすかった。
 ディズニーアニメの音楽みたいな気もしました。

 アルバン・ベルクの《ヴァイオリン協奏曲》は19歳で小児麻痺のために死亡したマノン・グロピウスのレクイエムとして作曲されました。
 マノン・グロピウスはアルマ・マーラーが再婚した建築家ワルター・グロピウスとの間にもうけた子供で、母親以上の美人だったそうです。

 僕は彼女の墓を2004年1月2日に訪れたことがあるのですが、雪に埋まっていて見ることが出来ず、残念な思いをしました。

 『ある天使の思い出に』との献辞を持つこのヴァイオリン協奏曲は大変有名ですが、僕は今まで聴いたことがありません。
 なんか恐怖心があってね (^_^; 。

 舞台に現れたデュメイは大男でした。
 小柄なフィッシャーはデュメイの肩までしか無い感じ。
 そのためか、デュメイはコントラバスの椅子のような椅子に座って演奏しました。

 初めて聴くベルクのヴァイオリン協奏曲は、何だか難しい曲でした。
 もう二度と聴くこともないでしょうから、人生一度の機会をデュメイ&フィッシャーという名コンビで聴くことが出来たのは幸せなことでした (^_^ゞ。

 アンコールにモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番の第2楽章が演奏されましたが、デュメイは線が細いヴァイオリニストかと思いました。

 『火の鳥』はストラヴィンスキーの出世作で、組曲は僕もオケで演奏したことがあります。
 今回は全曲演奏ということで、全曲を聴くのは初めてです。
 魔王カスチェイが現れる(らしい)部分の音楽などゾクゾクしましたが、6月の定期演奏会で聴いた『春の祭典』の方が、名曲かも知れません。
 
 
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