オペラの魅力 vol.15  ガエターノ・ドニゼッティ
2011年3月30日(水)6:30PM 三井住友海上しらかわホール

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  『オペラの魅力』シリーズも第15回です。
 15回とはすごい回数ではありませんか。

 今回はガエターノ・ドニゼッティ(1797年~1848年)のオペラハイライトです。
 会場はほぼ満席かと思いました。
 舞台には10段くらいの階段が組まれていました。

     オペラの魅力 vol.15
  2011年3月30日(水)6:30PM
   三井住友海上しらかわホール

  構成・演出・字幕・合唱指導:岡本茂朗

==第一部==  ピアノ:石山英明

◇オペラ《連隊の娘》
・友よ、なんと素晴らしい日
    トニオ:宮崎智永

 このアリアはハイCが頻発することで有名な難曲です。
 パヴァロッティは1972年2月17日にメトロポリタン歌劇場で歌ったこのアリアでハイCを9回見事に決めて、「キング・オブ・ハイC」と呼ばれるようになりました。

 宮崎さんは初めて聴く方かと思いますが、果敢な挑戦で善戦しておられ、どこにこんな高い音を出す人がいたのかとビックリしました。
 名古屋大学大学院工学研究科修了。
 第10回大阪国際音楽コンクールではEspoir賞受賞。

◇オペラ《ドン・バスクワーレ》
・騎士はその眼差しに
    ノリーナ:浅香真理子
・準備はできたわ
    ノリーナ:浅香真理子 マラテスタ:岡本茂朗
・ひどく急いで
    ノリーナ:浅香真理子 ドン・バスクワーレ:伊藤貴之

◇オペラ《ラ・ファヴォリータ》
・来たれレオノーラ
    アルフォンソ11世:岡本茂朗
・生家を離れ
    レオノーラ:奥野靖子 アルフォンソ11世:岡本茂朗
・気高い情熱が
    レオノーラ:奥野靖子 アルフォンソ11世:岡本茂朗
・私のフェルナンド
    レオノーラ:奥野靖子

 レオノーラ役の奥野靖子さんも初めて聴く方かと思いますが、上から下まで均質な声の良いメゾソプラノかと思いました。
 名古屋芸術大学卒業。名古屋二期会準会員。

 途中でプログラムにない笛田博昭さんのような人が登場しまして、よくよく見ると御本人でした (@o@)。
 岡本さんによればサプライズだそうですが、《ラ・ファヴォリータ》のアリアを歌われました。

 笛田さんは4月3日(日)に宗次ホールでコンサートが予定されています。
 笛田さんはこのシリーズの常連だし、会場におられるかと客席を探していたのですが、まさか舞台に現れるとはね。

◇オペラ《愛の妙薬》
・信じておくれアディーナ
    ネモリーノ:宮崎智永
・天に感謝するんだな
    アディーナ:浅香真理子  ジャンネッタ:奥野靖子
    ネモリーノ:宮崎智永   ベルコーレ:岡本茂朗
    ドゥルカマーラ:伊藤貴之  エウロ・リリカ合唱団

==第二部==  ピアノ:西尾由希 フルート:高木直喜

◇オペラ《ランメルモールのルチーア》ハイライト
    ルチーア:松波千津子 エドガルド:小山陽二郎
   (COVER エドガルド:中井亮一)
    エンリーコ:岡本茂朗 ライモンド:伊藤貴之
    アルトウ一口:宮崎智永 アリーザ:奥野靖子
    ノルマンノ:荒川裕介  エウロ・リリカ合唱団

 第二部は《ランメルモールのルチア》ハイライトです。
 途中で休憩があり、長いコンサートとなりました。

 ルチア役の松波千津子さんは「狂乱の場」のコロラトゥーラに難があるかとは思いましたが、フルートの助けを得て乗り切り、ルチアの悲劇を歌いきってくれました。
 愛知県立芸術大学大学院修了。名古屋芸術大学教授。

 エドガルドの小山陽二郎さん(愛知県立芸術大学大学院修了)は藤原歌劇団《ルチア》のエドガルドです。
 舞台慣れして、役になり切っておられました。

 第二部のピアニスト、西尾由希さんも初めて聴く方かと思いますが、その推進力と迫力のある音楽は大変気に入りました。
 この人が音楽を引っ張っていましたね。
 愛知県立芸術大学を経て、フライブルク音楽大学卒業。
 現在、名古屋芸術大学講師だそうですから、これからも色々な舞台でそのピアノを聴かせていただけるものと楽しみにしています。

 見終わって「いや~、オペラって本当に良いものですね~」と思いました (^_^) 。
 岡本さんをはじめとする皆さまに感謝したいと思います。
 

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