クレーメル・アファナシエフ・ディルバナウスカイテ
2011年4月15日(金)7:00PM しらかわホール

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 僕はクレーメルが苦手で、このコンサートも行く気はありませんでした。
 しかし原発事故のためピアニストのカティア・ブニアティシヴィリが来日せず、代わりにヴァレリー・アファナシエフ (@o@) がピアノを弾くと聞き、あわててチケットを買ってきました。
 会場は1階は満席、2階は半分くらいでした。

  2011年4月15日(金)7:00PM
   三井住友海上しらかわホール

  Vn:ギドン・クレーメル
  Pf:ヴァレリー・アファナシエフ
  Vc:ギードゥレ・ディルバナウスカイテ

  シュニトケ:ショスタコーヴィッチ追悼の前奏曲
  バッハ:無伴奏パルティータ第2番より『シャコンヌ』
  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調

  ヴィクトリア・ポリェーヴァ:「ガルフ・ストリーム」
  ショスタコーヴィッチ:ピアノ三重奏曲 第2番

 シュニトケはヴァイオリンのソロとテープミュージック。
 原発事故にもかかわらず来日してくれたクレーメルに、最初から大きな拍手が送られました。

 『シャコンヌ』は3月14日にシェロモ・ミンツに圧倒された記憶も鮮やかです。
 クレーメルは弱いところはソット・ヴォーチェと言うのかな、力を抜く。
 僕はクレーメルのこういうところが嫌なんだな。
 正直、退屈しました。

 ブラームスはアファナシエフのスケールの大きなピアノが素晴らしい。
 ピアノに較べ、クレーメルは線が細く感じられました。
 この二人は同じ1947年生まれなんですね。

 「ガルフ・ストリーム」はヴァイオリンとチェロの二重奏。
 バッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュードにグノーのアヴェマリアを組み合わせた洒落た曲。
 チェロのディルバナウスカイテは名前は覚えられませんが (^_^; 、綺麗な人で腕も確かでした。

 ショスタコーヴィッチ(1906~1975年)のピアノ三重奏曲第2番は、1944年に友人の追悼のために作曲された曲だそうです。
 これは大変良い演奏かと思いました。
 もちろんショスタコーヴィッチの音楽は難しくて分かりませんが、退屈せず集中して最後まで聴くことが出来ましたから (^_^) 。

 この曲でも、アファナシエフのピアノに圧倒されました。
 ヴァイオリン+チェロでピアノに対抗している感じ。
 アファナシエフは大家ですね。
 11月21日(月)に電気文化会館でコンサートが予定されており(6月13日発売開始)、絶対に行かなくては。
 

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