ローエングリン役変更のお知らせ(NBS)
ヨナス・カウフマン → ヨハン・ボータ

「REVIEW11」に戻る  ホームページへ
  
 
 NBSから「ローエングリン役変更のお知らせ」が届きました。

 『9月下旬から日本公演を行いますバイエルン国立歌劇場より、ローエングリン役で出演予定だったヨナス・カウフマンは、手術を受けるため日本公演に参加できないという報が入りました。
 ヨナス・カウフマンの降板を受け、代わってヨハン・ボータがローエングリンを演じます。』

 9月上旬に行われるボローニャ歌劇場来日公演のHPによれば、ヨナス・カウフマンは9月2日のストックホルム公演後、胸部腫瘍の切除手術を受けるとのことです。
 胸腔鏡手術なら負担は少ないけれど、開胸手術となると数ヶ月から年単位で活動はできなくなるでしょう。

 それよりも、カウフマン自身のメッセージに「組織学的な結果は良性のものであることを信じている」と書かれているから、癌の可能性もあるようです。
 もし癌なら生命の危険もあるわけで、心配なことです。

※その後のニュースによれば、手術は無事に終わり、カウフマンは10月からコンサートツアーを始めるそうです。
 9月のボローニャ、ミュンヘンの来日公演だけがキャンセルされたわけですね。

 話は変わって、僕はロバート・カーセンが演出する作品は見逃さないように心がけているので、バイエルン国立歌劇場来日公演の《ナクソス島のアリアドネ》をインターネットで購入しました。
 ついでに《ローエングリン》を見てみたら、比較的安いチケットがあったので、こちらも購入しました。

 僕はゴールデンウィークにパリ旅行をしたのですが、往復のルフトハンザ機内でこの《ローエングリン》のビデオが放映されていました。
 これが、剥製の白鳥を抱えた大工のローエングリンが、エルザと一緒に家を建てるという酷い演出で、チケットを買ってしまったことを心から後悔しました。

 東京までの新幹線代も高いし、どうするか悩んでいたら、同じ日に「あらかわバイロイト《神々の黄昏》」の公演があることを知り、1時開演の《神々の黄昏》を見て、3時開演の《ローエングリン》の第3幕を見るという名案を思いつきました (^_^) 。

 またまた話は変わって、BSで放映された「イオアン・ホーレンダー退任ガラコンサート」では、ドミンゴやネトレプコなどきら星のごときスターたちが登場しました。
 その中で僕が最も感銘を受けたのがヨハン・ボータの『ローエングリンの名乗り』。
 ボータはヒゲ面の肥満体で、とてもローエングリンには見えないのですが (^_^; 、その神々しいまでの歌声には圧倒されました。
 
 そのボータが日本でローエングリンを歌ってくれるとは夢のような話ではありませんか。
 ということで、《神々の黄昏》と《ローエングリン》の時間配分をどうしたらよいか悩んでいます。

 しかし、ミュンヘンのローエングリンが病気になると、代わりにウィーンのローエングリンがやって来るとは、関係者の努力に頭が下がります。
 

「REVIEW11」に戻る  ホームページへ