笛田博昭 & 大隅智佳子 ジョイント・リサイタル
2011年10月22日(土)2:00PM 文京シビック小ホール

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 大ファンの笛田博昭さんと、大ファンの大隅智佳子さんのジョイント・リサイタルに行ってきました。
 最初にこの企画を知ったときは飛び上がって喜んだのですが、開演時間が土曜日の2時。
 名古屋で午前中に仕事がある僕には、あまりに辛い時間設定です。

 悩みに悩みましたが、笛田さんと大隅さんの初共演はこの一回だけ。
 この歴史的コンサートを見逃すわけにはいかないと、途中で仕事を抜け出しまして、東京に向かいました。

      「笛田博昭&大隅智佳子ジョイントリサイタル」
      〜テノールとソプラノの声が織り成すドラマ〜

    2011年10月22日(土)2:00PM 文京シビック小ホール
       ピアノ:仲田淳也 解説:フランコ酒井

 第一部
 1.ドニゼッティ《ランメルモールのルチア》
 「あたりは沈黙に閉ざされて」
 2.ジョルダーノ《フェドーラ》
 「愛はあなたに愛さないことを禁じる」
 3.ジョルダーノ《マダム・サン・ジェーヌ》(無遠慮夫人)
 「持たせてください」
 4.プッチーニ《トスカ》
 「星は光りぬ」
 5.プッチーニ《蝶々夫人》
 「魅惑に満ちた目をした赤ちゃん」
 6.プッチーニ《蝶々夫人》
 「ある晴れた日に」
 7.プッチーニ《蝶々夫人》
 「さようなら、坊や」
 8.レオンカヴァレロ《道化師》
 「衣装をつけろ」
        休憩15分
 第二部
 1.ボンキェッリ《ラ・ジョコンダ》
 「空と海」
 2.マスカーニ《友人フリッツ》
 「少しばかりの花ですが」
 3.ヴェルディ《アイーダ》
 「清きアイーダ」
 4.ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》
 「穏やかな夜」
 5.ヴェルディ《運命の力》
 「天使のようなレオノーラ」
 6.ヴェルディ《オテッロ》
 「柳の歌〜アヴェ・マリア
 7.ヴェルディ《オテッロ》
 「すでに夜も更けた」

 笛田さんと大隅さんのジョイントリサイタルを企画できる人はフランコ酒井さんしかいないと思っておりました。
 フランコさんはプログラムによれば、
 東京生まれ。ジャーナリストの父と、芝の材木問屋の長女であった母の間に生まれる。
 父の仕事の関係で暮らしていた欧州で初めて観たオペラがプッチーニの《トスカ》。
 家にあった往年の名テノール、フランコ・コレッリのLPの声に感動し、人生を狂わす。
 早稲田大学政治経済学部で国際経済学を学び、三菱商事に入社。
 総合商社に勤務の傍ら、日本人オペラ歌手のためのオペラ、コンサートを企画する。
 特定非営利活動法人チッタディーノ・オペラ振興会理事長。

 ジョイント・コンサートはフランコ酒井さんの熱のこもった解説とともに、多くの曲が歌われて大満足。
 笛田さんのリサイタルは何度も聴いていますが、大隅さんのリサイタルを聴くのは初めてで、その隙間のない美しい声には改めて痺れました。
 大隅さんは新国立劇場《サロメ》のカヴァーで、この日もサロメ役が倒れたらそちらに飛んでいくとのこと (@o@)。

 《蝶々夫人》と《オテッロ》の二重唱は二人の初めての共演で、歴史的演奏を聴くことが出来て、仕事を抜け出してきた甲斐がありました。

 アンコールは笛田さんは「フェデリコの嘆き」。
 大隅さんは「私の優しいお父様」で、定番かと思ったのですが、長い音をピアノで始めてフォルテまで持って行って、またピアノに戻して終わるというワンランク上の歌唱を聴かせていただきました。

 コンサートはたっぷり2時間半。
 最後にまた二重唱があるかと期待しましたが、さすがに無理だったようです (^_^; 。
 
 
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