びわ湖ホール《コジ・ファン・トゥッテ》
2012年12月2日(日)2:00PM

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 チラシによれば「ドイツのオペラ専門誌〈オーパンヴェルト〉で、2009年・2010年と連続で“年間最優秀歌劇場”に選ばれたスイスの名門バーゼル歌劇場との共同制作でお贈りします」とのことで、これはおかしな演出なんだろうなあという予感がありました。
 それでもチケットを買ったのは、作品とびわこホールの魅力ですね。

 びわ湖ホール《コジ・ファン・トゥッテ》
 2012年12月2日(日)2:00PM 

 指 揮:沼尻竜典 演出:ジョルジュ・デルノン

 フィオルディリージ:佐々木典子
 ドラベッラ:小野和歌子
 デスピーナ:高橋薫子
 フェランド: 望月哲也
 グリエルモ:堀内康雄
 ドン・アルフォンソ:ジェイムズ・クレイトン

 合 唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル
 管弦楽:日本センチュリー交響楽団

 ジョルジュ・デルノンの演出は、果たしておかしなものでした。
 あんまりおかしくて、レポートする意欲もわきません。

 11月10日に行われた関西二期会公演の方が、すべての面において、ずっと良い公演だったと思います。

 これでは6月22日の名古屋音楽祭、スイス・バーゼル歌劇場《フィガロの結婚》に行く必要はないと確信しました。
 もともとフィガロは行かないんですけれどもね。

 海老沢敏さんの解説によれば、ボーマルシェの『フィガロ三部作』 の第3作「罪ある母」は、伯爵夫人とケルビーノとの間に生まれた不倫の子の話だそうです。

 びわ湖ホールでは、ワーグナー生誕200年記念公演として2013年9月に《ワルキューレ》が上演されるそうです。
 ところが演出がジョエル・ローウェルス。
 この演出家は2008年2月に上演された飯守泰次郎さん指揮する東京二期会《ワルキューレ》をぶちこわした(と僕は思っています)演出家でしょう?
 まさか、あの演出を再演するのではないでしょうね?
 僕は自分をワーグナーファンだと思っているけれど、この公演には絶対に行きませんね。
 
 沼尻さんとびわ湖ホールは演出家やプロダクションを考えた方がいいと思います。
 今日も3階席は空席が多かったけれど、お客さんますます減っちゃうのではないかな。