指揮:山田和樹 東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会
2012年3月21日(水)6:45PM 豊田市コンサートホール

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 この日はまず、しらかわホールの『キム・ソヌク ピアノリサイタル』のチケットを買いました。
 ところがその後、小澤征爾さんの《蝶々夫人》が発売されまして、小澤さんが体調不良でキャンセルしても《蝶々夫人》の公演は指揮者を代えて行われるだろうと思ってチケットを買いました。

 手持ちの『キム・ソヌク ピアノリサイタル』はあげてしまいました。

 ところが《蝶々夫人》は小澤さんの体調不良で公演自体が取りやめになってしまいました。
 今さらキム・ソヌクをもう一枚買うのもシャクだしと思って豊田市コンサートホールの山田和樹&東京フィルハーモニー交響楽団のチケットを購入。

 その後3月14日に聴いた山田和樹さんの『マンフレッド交響曲』にびっくりして、期待に胸を膨らませて豊田市に向かいました。
 我が家は地下鉄駅のそば、豊田市コンサートホールは名鉄豊田市駅のそば、ということで、一時間足らずで会場に到着です。

 東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会
 2012年3月21日(水)6:45PM
 豊田市コンサートホール

 指揮:山田和樹  ピアノ:小山実稚恵

 伊福部昭:交響譚詩
 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
 ベルリオーズ:幻想交響曲

 『交響譚詩』は『ゴジラ』や『大魔神』が有名な伊福部昭さんの曲を紹介するという感じの演奏でした。
 「譚詩」とは「バラード」の事だそうです。

 小山実稚恵さんはくすんだ音色の大人しい演奏で、この曲には合わないのかな?
 2月11日に聴いた萩原麻未原さんの弾けた演奏がずっと新鮮に思い出されます。

 『幻想交響曲』は自分で演奏したこともありますが、ベルリオーズの「新しい音楽を創り出そう」という気概に圧倒される名曲だと思っております。
 特に第3楽章。

 山田和樹さん指揮する東京フィルハーモニー交響楽団の演奏は、期待どおりの素晴らしいものでした。
 第3楽章の静まった緊迫した部分で華々しく携帯電話が鳴ったのはあまりといえばあんまりでした。
 
 豊田市コンサートホールの後ろの方には空席が見られ、ゆっくり聴くことが出来ましたが、もったいないことです。
 このホールには2階正面席が無く、上からオーケストラを見下ろして、演奏している奏者を見たい僕にとっては、不満を感じるホールでもありました。

 『キム・ソヌク ピアノリサイタル』は良いコンサートだったと聞きました。