第10回国際オーボエコンクール記念ガラ・コンサート
2012年9月27日(木)7:00PM しらかわホール

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 第10回国際オーボエコンクール記念ガラ・コンサート
 2012年9月27日(木)7:00PM しらかわホール

 指揮・オーボエ:ハンスイェルク・シェレンベルガー
 オーボエ:モーリス・ブルグ、ゴードン・ハント、
 小畑善昭古部賢一、ジェローム・ギシャール、 辻功
 クラリネット:ラリー・コムズ
 ファゴット:吉田将
 チェンバロ:桒形亜樹子
 東京フィルハーモニー交響楽団

 国際オーボエコンクールはソニーの大賀典雄さん(1930~2011)の発案で、1985年から3年おきに開かれている、世界でも有数のオーボエ単独のコンクールで、2006年からは軽井沢大賀ホールで開催されているそうです。

 第1回からシェレンベルガーが審査員として参加しているようで、第4回からは審査委員長。
 30年近くの貢献ですか。

 本日のコンサートでシェレンベルガーは、前半はバッハ『フーガの技法』、ムソルグスキー『展覧会の絵』でオーボエを演奏しました。
 彼のオーボエを実際に聴くのはこれが最初で最後かと、耳を立てて聴いてきました。
 実に美しい音だと思いました。
 ベルリンフィルにおける彼の前任者、ローター・コッホのオーボエも大好きでした。

 後半はシェレンベルガーは指揮者として、モーツァルト(独奏:ジェローム・ギシャール)、ヴィヴァルディ(独奏:モーリス・ブルグ)の『オーボエ協奏曲』とモーツァルト(?)の『オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの協奏交響曲』を演奏しました。

 モーツァルトのソリスト、ジェローム・ギシャール(リヨン国立管弦楽団)にはソリストとしての存在感がありました。
 『協奏交響曲』はセントラル愛知交響楽団名古屋フィルハーモニー交響楽団でも聴いたことがあります。

 シェレンベルガーは実に人柄が良さそうで、心温まるコンサートでした。
 曲目が多いので終演時間は9時30分でした。

 ロビーではオーボエの展示(販売?)が行われており、試し吹きをする人が多かった。
 お値段は高いものでも200万円以下で、ヴァイオリン(堀米ゆず子さんの楽器は1億円だとか)に較べると、だいぶ安い(50分の1?)とは思いました。