パウル・バドゥラ=スコダ ピアノリサイタル
2012年11月17日(土)5:00PM 豊田市コンサートホール

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 2010年7月21日に聴いたイェルク・デームス(81歳のショパン)の素晴らしさに驚嘆して以来、「ウィーン三羽烏」の一人であるパウル・バドゥラ=スコダのピアノも聴いてみたいと思っていました。
 豊田市コンサートホールでは独自の企画が進められており、名古屋に来ない音楽家のコンサートも多く行われています。

 パウル・バドゥラ=スコダ ピアノリサイタル
 2012年11月17日(土)5:00PM
 豊田市コンサートホール

・モーツァルト:「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調(きらきら星変奏曲)
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番ニ長調「田園」
・シューベルト:4つの即興曲集作品90より第3番、第2番ほか
 ==休憩==
・ハイドン:ピアノ・ソナタ変イ長調
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番ヘ短調「熱情」

 ステージに現れたバドゥラ=スコダは小柄な方でした。
 85歳だそうです。
 フルトヴェングラー、ベーム、カラヤンなどとも共演した、音楽史上のピアニストです。

 音は綺麗で立派な演奏でしたが、部分的にはたどたどしいところもあったと思います。
 当時81歳だったイェルク・デームスと、いま85歳のバドゥラ=スコダを較べるのも不公平でしょうか。

 音楽史上のピアニストを聴いた、ウィーン本流の演奏を聴いた、という満足感がありました。

 このホールでは12月8日にアルド・チッコリーニ(87歳)のコンサートがあり、信頼する先輩方から「必ず聴くように」という指示を頂きました。

 2010年12月9日に聴いたメナヘム・プレスラー(86歳)も凄いピアニストでした。