名古屋二期会ニューイヤーコンサート 2013
2013年1月13日(日)5:30PM 日本特殊陶業市民会館フォレストホール

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 「名古屋二期会ニューイヤーコンサート」はいろいろな歌手のいろいろな曲が聴けるので楽しみにしておりまして、毎年通っています。

   名古屋二期会ニューイヤーコンサート
    2013年1月13日(日)5:30PM
  日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

  指揮:湯浅卓雄
  管弦楽:名古屋二期会オペラ管弦楽団

《第一部》
 後藤志歩
 ・モーツァルト 歌劇「皇帝ティートの慈悲」より“行こう、だが愛しい人よ”
 武田美保
 ・ドニゼッティ 歌劇「連隊の娘」より“誰もが知ってる連隊とは”
 小林敦子
 ・マスカーニ 歌劇「友人フリッツ」より“小さな花”
 高木浩子
 ・レオンカヴァッロ 歌劇「道化師」より“鳥の歌”
 石川能理子
 ・團伊玖磨 歌劇「夕鶴」より“さよなら”
 斉藤順子
 ・ロッシーニ 歌劇「セミラーミデ」より“この麗しい光が”
 山口満希子
 ・オッフェンバック 歌劇「ホフマン物語」より“生垣には、小鳥たち”

《第二部》
 坂上 筆
 ・サン=サーンス 歌劇「サムソンとデリラ」より“汝が声に我が胸は開く”
 林 浩子
 ・シュトラウス 歌劇「こうもり」より“失礼な冗談ね”
 崔 利先
 ・ヴェルディ 歌劇「エルナーニ」より“エルナーニよ、一緒に逃げて”
 荻 和子
 ・ヴェルディ 歌劇「トロヴァトーレ」より“おだやかな夜に”
 藤田桂子
 ・ドニゼッティ 歌劇「リタ」より“この清潔で愛らしい宿よ”
 水谷和樹
 ・ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロ」より“一人淋しく眠ろう”
 森本ふみ子
 ・ヴェルディ 歌劇「マクベス」より“勝利の日に~早く来て、明りを”

《第三部》
 ヴェルディ 歌劇「椿姫」ハイライト
 鈴木裕子,平尾憲嗣  “乾杯の歌”
 渡部 純          “ああ、そは彼の人か~花から花へ”
 加川文子,奥村晃平   “天使のような清らかな娘が~”
 灰塚 弘          “プロバンスの海と陸”
 基村昌代          “さようなら、過ぎ去った日々”
 加川文子,平尾憲嗣   “パリを離れて”

 今回が初登場になる指揮者の湯浅卓雄さんは、1949年大阪生まれ。
 高校卒業と同時にアメリカに留学。
 シンシナティ大学音楽院作曲理論科を経て、ウィーン国立音楽大学指揮科でフェラーラ、マルケヴィッチ、マタチッチらに師事し、特にマタチッチの助手を長年に渡って務めた。
 海外での活動に加え、日本国内の主要オーケストラと共演を重ねている。
 現在、東京藝術大学演奏芸術センター教授。

 どの演奏もそれなりに楽しんだのですが、例えば‥‥
 山口満希子さんの「ホフマン物語」オランピアのアリアは機械人形の演技が受けていましたが、コロラトゥーラの歌唱も立派なものだと思いました。
 ベテランの森本ふみ子さんは声量のある方で、毎年感心しています。

 今回のメインである「椿姫」ハイライトには実力派メンバーが集まっていました。
 渡部 純さんは2010年の「ある晴れた日に」に驚嘆してからファンなんですが、12年間のニューヨークでの活動を経て帰国し、これからは名古屋を拠点として活動されるそうです。
 4月11日にコンサートが予定されており、僕はすでにチケットを確保しています。

 加川文子さん,奥村晃平さんによるジェルモンとヴィオレッタの長大な二重唱も、しみじみと聴かせました。
 字幕はなかったけれど、ジェルモンに責められる加川さんが気の毒でした。
 基村昌代さんも立派な歌唱でした。
 アンコールは全員揃って、再び“乾杯の歌”が歌われました。