名古屋フィルハーモニー交響楽団第399回定期演奏会
 <マザー・グースの国から>
2013年2月16日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 午後1時から名古屋駅前にある名鉄ホールで『テイキングサイド』を観て、終演は3時40分。
 すぐにタクシーで栄の愛知県芸術劇場まで急ぎましたが、開演時間の4時に間に合わず、2曲目の『マ・メール・ロワ』から聴きました。
 『テイキングサイド』はフルトヴェングラーの非ナチ化審査をテーマとする対話劇(筧利夫、平幹二朗ほか)ですが、ちょっとステレオタイプだったでしょうか。
 
 名古屋フィルハーモニー交響楽団第399回定期演奏
 <マザー・グースの国から>
 2013年2月16日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:尾高忠明

 ディーリアス:楽園への道
 (歌劇『村のロメオとジュリエット』間奏曲)
 ラヴェル:バレエ『マ・メール・ロワ』組曲
 エルガー[ペイン補筆]:交響曲第3番ハ短調

 僕は尾高さんのファンで、コンサートは聞き逃さないように心がけています。
 また『マ・メール・ロワ』も大好きな曲でなのですが、今日の演奏はあまり気に入りませんでした。
 後半のエルガーに練習時間を掛けたのだろうな、と思いました。
 
 果たして、エルガーは素晴らしい演奏でした。
 同じオーケストラなのに、最初から音の鳴り方が違います。
 エルガーの『交響曲第3番』はエルガーの死亡時(1934年2月23日・76歳)にスケッチだけが残され、エルガー自身も遺族もこの曲を完成させることを望みませんでした。

 しかしイギリス人の音楽学者アンソニー・ペイン(1936~ )はBBCのプロデュースで1997年に補筆を完成させました。
 1998年の初演は大成功で、再演はすでに200回を超えているそうです。

 尾高さんと名フィルは2007年に『交響曲第1番』、2009年に『交響曲第2番』を演奏しており、今回で"エルガー・ツィクルス"の完結です。
 『交響曲第2番』と同じようにエルガーの曲はよく分かりませんでしたが、とても充実した演奏だったと思います。
 客席が寂しいのは残念でした。