セントラル愛知交響楽団第125回定期演奏会 齊藤一郎 & 新納洋介
2013年3月15日(金)6:45PM 三井住友海上しらかわホール

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 セントラル愛知交響楽団第125回定期演奏会
   ~春愁の深まるばかりなる調べ~

 2013年3月15日(金)6:45PM
 三井住友海上しらかわホール

 指 揮:齊藤一郎
 ピアノ:新納洋介(にいのようすけ)

 ドヴォルザーク:交響曲第6番ニ長調
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調

 ウィークデイなので前半のドヴォルザークは諦めていましたが、受付のお姉さんから「適当なタイミングで会場にお入りいただきます」との嬉しい言葉。

 その時に演奏されていたのは第2楽章で、第3楽章はモニターで鑑賞し、第4楽章で会場に入れてもらいました。

 第4楽章はスケールの大きい素晴らしい演奏で、これなら第3楽章から入れてほしかったと逆恨みしたりして (^_^; 。

 ピアニストの新納洋介さんは初めて名前を聞く方です。
 1975年、東京生まれ。
 東京藝術大学音楽学部附属高等学校を経て東京藝術大学を卒業。
 その後、パリ地方国立音楽院上級コースに入学。
 2000年、審査員満場一致の一等賞で卒業し、フランス国家演奏家資格を得る。
 様々な国際コンクールで上位入賞を果たし、モナコ、エビアン、ノアンなどヨーロッパ各地の国際音楽祭に出演した。
 現在、東京藝術大学、国立音楽大学、及び常葉学園短期大学非常勤講師。

 2011年に『ブラームス/新納洋介』でCDデビューをされたそうで、ブラームスを得意としておられるようです。
 はたしてその分厚い音はブラームスにふさわしいものかと思われました。
 何回も書いているけれど、僕はブラームスのピアノ協奏曲第1番が大好きで、新納さんと斎藤さんの熱い演奏にはゾクゾクしました。

 ところが第3楽章の途中でソリストが聴いたことのないメロディーを弾き始め (@o@)、オーケストラの楽器もだんだん落ちていきます。
 どうも新納さんの頭の中から楽譜が飛んでしまったようです。
 斎藤さんがメロディー(?)を歌い、オーケストラだけの演奏が続き、次のソロからピアノが戻ってきました。

 このようなハプニングはありましたが、この共演は大変気に入りました。
 しかし新納さん御自身はさぞ悔しい思いをして気落ちしておられることだろうと推察し、感謝と励ましの気持ちを込めて「ブラヴォー!」を叫んでおきました。
 ブラヴォーをしたのは2011年9月のラチャ・アヴァネシヤン以来です (^_^ゞ。