名古屋オペラ協会 《不思議の国のアリス》
  2013年6月1日(土)6:30PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 日本オペラの自主公演を精力的に行っていた名古屋オペラ協会ですが、資金難のために活動を中断していました。
 今回が5年ぶりの復活公演です。
 創立30周年記念公演として上演する作品はルイス・キャロルの童話を木下牧子がオペラ化した《不思議の国のアリス》。
 2003年の初演以来「大人から子供まで楽しめる日本語オペラ」として各地で上演され、エクソン・モービル音楽賞などを受賞した作品です。

 ホールは子どもも多くて満席状態。
 木下牧子さんのプレトークがありました。

  名古屋オペラ協会 創立30周年記念公演
  木下牧子作曲《不思議の国のアリス》
  2013年6月1日(土)6:30PM
  愛知県芸術劇場コンサートホール

  指揮:倉知竜也 演出:池山奈都子
  管弦楽:愛知室内オーケストラ

  アリス:内田由美子
  姉:竹内久恵
  白うさぎ:五十君綾子
  笑い猫:塚本伸彦
  ドードー鳥:滝沢博
  ユリの花:近藤由香
  けしの花1:東えり
  けしの花2:山田紘子
  公爵夫人:松波千津子
  女王:中須賀悦子
  王:小原恒久
  ジャック:鏑木勇樹
  帽子屋:水野秀樹
  使用人:日髙義啓
  庭師1:山田正丈
  庭師2:永井秀司
  庭師3:東裕二

 ホールオペラということで、室内オーケストラの周囲をひな壇のステージで取り囲んだ舞台装置。
 ステージの床はチェス盤の模様。

 残念だったのは、日本語上演の通弊として、歌詞が聞き取れない人がいること。
 僕はこの童話を知らないので、ここが何処で誰が何をしているのかが分からない。
 これで2時間のオペラを見るのは辛かったですね。
 歌詞や簡単な状況設定などの字幕を付けて頂きたいものですが(びわ湖ホールの《子どもと魔法》のように)、予算がかかるのかな?

 曲は現代オペラとしては分かりやすい曲が多かった。
 倉知竜也さん指揮する愛知室内オーケストラは立派な演奏かと思いました。