「ラ・フォル・ジュルネ びわ湖 2013」
2013年4月28日(日)11:15AM~ びわ湖ホール

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 「ラ・フォル・ジュルネ びわ湖 2013」に行ってきました。
 この日の琵琶湖は朝から快晴で、夕方には近江八幡の八幡山の右に普段は見えない伊吹山(だと思う)が見えていました。
 
バックは比叡山  
八幡山の右に伊吹山 アップ


「ラ・フォル・ジュルネ びわ湖 2013」
2013年4月28日(日)11:15AM~ びわ湖ホール

1)11:15~12:15 大ホール
指揮:フェイサル・カルイ
ピアノ:児玉 桃
ラムルー管弦楽団

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
ラヴェル:ボレロ

 「ラ・フォル・ジュルネ びわ湖 2013」の大黒柱となるのは、フェイサル・カルイ指揮するラムルー管弦楽団でしょう。
 フェイサル・カルイは1971年生まれ。
 トゥールーズ・キャピトル管でプラッソンの助手を務め、2002年にベアルン地方ポー管の音楽監督に就任。
 ニューヨーク・シティ・バレエ管の音楽監督も兼任 
 カルイの指揮はすっきりと整った音楽で、好印象を持ちました。

 今まで大ホールではオペラ公演しか見たことがなく、反響板が付いたステージは初めて見ましたが、巨大なホールだと思いました。

2)13:00~13:45 中ホール
ラヴェル:オペラ《子どもと魔法》(演奏会形式)

指揮:園田隆一郎
びわ湖ホール声楽アンサンブル
ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団

 2012年5月20日の「二期会ニューウェーブ・オペラ劇場」で見て、面白くなかったラヴェルの 《子どもと魔法》を、2012年11月10日関西二期会《コジ・ファン・トゥッテ》で感心した園田隆一郎さんが指揮します。
 演奏会形式と言いながら岩田達宗さんの演出が付き、舞台装置の無いオペラ公演でしょうか。
 場面の説明や台詞が舞台奥のスクリーンに投影されました。
 園田さんと岩田さんのお二人は信頼しているのですが、それでもこのオペラは面白くありませんでした。

3)16:15~17:00 中ホール
児玉麻里、児玉 桃(ピアノデュオ)

ドビュッシー:小組曲 より
フォーレ:ドリー より
ビゼー:子どもの遊び より
ミヨー:子どもらしさ
ラヴェル:マ・メール・ロワ

 配られたプログラムにとんでもないミスがあった上に、曲順の入れ替えまであったので、曲目にちょっと自信がありません。

 一台のピアノで二人が並んで弾くスタイル。
 お姉さんの麻里さんが主に上のパートを弾いておられました。
 僕は『マ・メール・ロワ』が大好きなんですが、お二人の演奏は繊細な音色が精妙に絡み合う、まさに絶品でした。

4)17:45~18:45 大ホール
指揮:フェイサル・カルイ
ピアノ:アンヌ・ケフェレック
ラムルー管弦楽団

サティ(ドビュッシー編):ジムノペディ第1番、第3番
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調

 2010年9月23日の『ル・ジュルナル・ド・パリ』ですっかりファンとなってしまったアンヌ・ケフェレック。
 彼女の演奏を再び聴くことができるのも楽しみでした。
 オペラグラスで確認したところでは少しお年を召した印象もあったのですが、演奏はバリバリ。
 盛大なカーテンコールを何度も受けていましたが、ついに腕時計を指さしてピアノのふたを閉め、お開きとなりました。

 ロビーでの無料コンサートもありまして、イリーナ・メジューエワのピアノや「びわ湖ホール四大テノール(竹内直紀/二塚直紀/清水徹太郎/山本康寛)」の演奏がありました。
 メジューエワはマイクを持って自分で曲目解説をしたのですが、流暢な日本語で驚きました。
 Wikipediaによれば、1997年に日本コロムビアの録音担当プロデューサーと結婚してから、京都を本拠とし演奏活動を繰り広げているそうです。

イリーナ・メジューエワ びわ湖ホール四大テノール