広瀬悦子 ピアノ・リサイタル ~アルカン生誕200年を記念して~
2013年11月25日(月)1:30PM 宗次ホール

「REVIEW13」に戻る  ホームページへ
 
 
 2013年1月19日(土)に聴いたブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」ですっかり感心してしまった広瀬悦子さんのリサイタルに行ってきました。

     広瀬悦子 ピアノ・リサイタル
    ~アルカン生誕200年を記念して~
 2013年11月25日(月)1:30PM宗次ホール

 広瀬悦子さんは1979年名古屋市出身。
 3歳から才能教育研究会でピアノを始める。
 1996年パリ・エコール・ノ ルマル音楽院最高課程を首席で卒業。
 1999年マルタ・アルゲリッチ国際コンクールで優勝。
 以来、日本、フランス、アルゼンチン、ポーランド、イタリアなどでリサイタ ルを開催。

 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番「悲愴」
 ショパン:ノクターン 第5番
 ショパン:バラード第3番
 ショパン:バラード第1番

 アルカン:悪魔のスケルツォ Op.39-3
 前奏曲集 Op.31 より
 第8番「波打ち際の狂女の歌」
 第13番 「眠っていても私の心は目覚めていた」
 鉄道 Op.27  欲望/イソップの饗宴 Op.39-12

 広瀬さんの解説付きでコンサートは進められました。
 広瀬さんはチラシの写真に見るように大変綺麗な方ですが、その音は力強く男性的でダイナミックな印象を持ちました。

 このコンサートのメインは後半のシャルル・ヴァランタン・アルカンで、広瀬さんの解説ではアルカンはショパンやリストと同じ時代を生きた人で、子供の頃から音楽的才能を発揮した。
 しかし、リストの演奏を聴いてからソリストの道を諦め、パリ音楽院ピアノ課教授の選挙にも落選して、残りの25年を鬱病の世界で生きた人だそうです。
 その音楽は超絶技巧を必要とし、エリック・サティやストラヴィンスキーを思い出させる近代的なもので、とてもショパンと同じ時代の作曲家とは思えませんでした。