名古屋フィルハーモニー交響楽団 第409回定期演奏会
<土-東欧の自然/北欧の田園>
2014年1月24日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第409回定期演奏
 <土-東欧の自然/北欧の田園>
 2014年1月24日(金)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:円光寺雅彦
 ホルン:ラデク・バボラーク
 ソプラノ:金原聡子 バリトン能勢健司

 ドヴォルザーク:序曲『自然の中で』
 R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番
 ニールセン:交響曲第3番『ひろがりの交響曲』

 ラデク・バボラークは1976年、チェコのパルドゥビツェ出身のホルン奏者。
 8歳でホルンを始め、89年よりプラハ音楽院でベドジヒ・ティルシャルに師事。
 94年には、難関として知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝。
 これまで、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの首席ホルン奏者を務めてきた
 2009年12月に2000年から務めていたベルリン・フィルの首席奏者の座を辞し、退団した。

 ホルンのソロを聴く機会はあまりありません。
 だから、彼がどのくらい上手なのかはよく分かりませんでした。
 R.シュトラウスの父親が有名なホルン奏者だったことはよく知られていますが、シュトラウス78歳の時に作曲されたこの曲は、またまたよく分からない曲でした。

 第2楽章と第3楽章の間に、遅刻した人10人くらいが入ってきました。
 これは大変思いやりのある処置かと思います。
 少しでも聴かせてあげたいという名フィルの気持ちが嬉しいです (^_^) 。

・ソロ・アンコール
 アルペン・ファンタジー(ブヤノフスキーの主題による)
 チャイコフスキー:交響曲第5番 第2楽章より

 ニールセン(1865~1931年)はデンマークの作曲家で(シベリウスと同年生まれ)、6曲の交響曲を作曲しているそうです。
 知られているのは交響曲第4番『不滅(消し難きもの)』で、名フィルでは第383回定期演奏会(2011年9月9日)で、川瀬賢太郎さんの指揮で演奏しています。

 今回の交響曲第3番『ひろがりの交響曲』は、第1楽章はショスタコーヴィチ、第4楽章はブラームスの交響曲第1番を思い出させる、比較的聴きやすい曲でした。
 ニールセンの『田園交響曲』と呼ばれているそうです。
 円光寺雅彦さんの指揮も力のこもったもので、今まで聴いた円光寺さんの指揮で、一番良かったかもしれません。

 ソロが出てくるのは第2楽章の最後だけで、ヴォカリーズ。
 ソプラノの金原聡子さんは前に書いたことがありますが、進学校の旭丘高校から東京芸大に進まれた、変わった経歴の方。
 愛知教育大学講師。東京二期会会員。

 来年度の名フィル定期「ファースト・シリーズ」では、6月の414回定期で、名誉客演指揮者ティエリー・フィッシャーの指揮による、ニールセンの「交響曲第1番」が演奏される予定です。