ダニエル・ハーディング&イザベル・ファウスト&新日本フィル
2014年6月22日(日)4:00PM 可児市文化創造センター「ala」

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 ハーディング&ファウスト&新日本フィル
 2014年6月22日(日)4:00PM
 可児市文化創造センター「ala」

 指 揮:ダニエル・ハーディング
 ヴァイオリン:イザベル・ファウスト

 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 ブラームス:交響曲第4番ホ短調

 可児市文化創造センター企画による、ゲネプロ見学付きケーキセットのコンサートです。
 同じ企画はこの会場で、2011年9月4日(日)に、アルミンク&新日フィルによる ~ブラームスはお好き~ を経験したことがあり、段取りは分かっています。

 ゲネプロはまず、シンフォニーの第一楽章から始まりました。
 練習番号『H』のあたりで、すべての弦楽器のパートが外のパートと内側のパートがボーイングを反対向きに演奏を始めました (@o@)。

 カルロス・クライバーが『交響曲第2番』の第一楽章で、ボーイングを逆に弾かせたことは有名です。
 あれは奇数のプルットと偶数のプルットのアップ・ダウンを反対にしていたのですが、今回は一つのプルットの外と中を反対にしたのですから大変です。

 チェロなんかはぶつかりそうで危険だと思いました。
 あまり芸術的に有効なものだとは思いませんでしたが、反対する団員は無かったそうで、「ハーディングに対する団員の信頼は深いものだと思いました」。

 イザベル・ファウストとのゲネプロは和やかに進みまして、いよいよケーキタイムです。
 アルミンクの時には長くお話しができたのですが、ハーディングは最後に現れました。

 階段の前のマイクでハーディングは説明をしました。
 その前の空いた席が僕の席で、僕は50cmくらいの近くでハーディングのお話を聞くことが出来たわけです (@o@)。
 


 お話の内容は、
 イザベル・ファウストのような偉大なソリストと共演できて嬉しい。
 交響曲4番はダークな曲なので夜に聴いた方がいいかも。

 そして階段を上った2階でお写真タイム。
 10人くらいずつのグループで、集合写真を撮り、後日ハーディングのサイン付きで製本されたアルバムが送られてくるわけです。

 ここで解散となったのですが、僕にとって一生一度のチャンスが巡ってきたのです。
 「僕」:どうしてボーイングを反対にされたのですか?
 「ハーディング」:ひとつは音をフラットにするため、もう一つは弦楽器に2つの流れを創り出すため、だったと思いますが、自信はありません (^_^ゞ。

 5月3日の三重県文化会館大ホール(津)で聴いた同じメンバーの『第2番』『第3番』があまり気に入らなかったので心配でしたが、本日は協奏曲も交響曲も立派な演奏かと思いましたが。

 ファウストも素晴らしいヴァイオリニストでしたが、帰宅して五嶋みどり&ズービン・メータの録画を見て、「上には上がいるものだなあ」とため息が出てしまいました。