スイス・ロマンド管弦楽団  指揮:山田和樹  ヴァイオリン:樫本大進
2014年7月5日(土) 2:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 エルネスト・アンセルメ と スイス・ロマンド管弦楽団といえば、神格化されたコンビで、そのオーケストラを日本人の若手指揮者が首席客演指揮者として指揮するという、なんだか音楽史上のコンサートのような気がします。

 スイス・ロマンド管弦楽団
  2014年7月5日(土) 2:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:山田和樹
 ヴァイオリン:樫本大進

 ビゼー:《アルルの女》
    第2組曲より「メヌエット」「ファランドール」
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

 さすが人気者同士の組み合わせとあって、会場はほぼ満席、華やいだ雰囲気でした。

 山田和樹さんは2012年3月14日に聴いた名フィルとの「マンフレッド交響曲」に痺れ上がって、機会があれば聴き逃さないようにしています。

 山田和樹さんは1979年、神奈川県生まれ。
 2001年、東京芸術大学音楽学部指揮科卒業。
 指揮法を小林研一郎と松尾葉子に師事する。
 2009年9月17日、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝しました。

 《アルルの女》第2組曲より「メヌエット」はサクソフォーンのソロパートを第1ファゴットが吹いていました。
 経費節減でしょうか?

 この曲はビゼーのオペラ《美しいパースの娘》からギローが選曲したと書かれていますが、その場面は好色なロスシー侯爵とキャサリンに変装したロマの女王マブによって歌われる、ベットイン前の二重唱の (@o@)、しかも伴奏パート (@o@)なんです。
 ギローが選んでくれなければ、この名曲は消えていたような気がします。

 「ファランドール」は、6月27日(金)の大野和士さんから1週間も経たないのに、またプロヴァンス太鼓を聴かせていただきました。

 樫本大進さんはテレビでよく見るので予想どおりの演奏でしたが、観客席は熱かったです。
 「シェエラザード」も樫本さんがソロを弾くのか? などと思っていたのですが、さすがにそうは成りませんでした。

 オーケストラのアンコールは、力のこもったスケールの大きいワルツでした
 曲目の掲示が無かったので、帰宅して調べてみたのですが、コルンゴルト作曲の「シュトラウシアーナ」という曲だったようです。
 クナッパーツブッシュの「ウィーンの休日」に出てくる、カール・コムツァークのワルツ『バーデン娘』に似た曲でした。