東京二期会 《イドメネオ》
2014年9月14日(日)1:00PM 新国立劇場オペラパレス

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  《イドメネオ》は2006年10月22日に新国立劇場2009年3月21日に長久手オペラを見ており、いずれも感慨深い上演でした。

 今回の東京二期会公演は、演出/ダミアーノ・ミキエレット、指揮/準・メルクル、そしてチラシの砂場を見れば、食指も動きませんが、これにエレットラ/大隅智佳子と書かれていれば、すぐにチケットを予約してしまうんですね (^_^) 。

 東京二期会 《イドメネオ》
 アン・デア・ウィーン劇場との共同制作
 2014年9月14日(日)1:00PM
 新国立劇場オペラパレス

 指 揮:準・メルクル
 演 出:ダミアーノ・ミキエレット

 イドメネオ:与儀 巧
 イダマンテ:山下牧子
 イリア:新垣有希子
 エレットラ:大隅智佳子
 アルバーチェ:大川信之
 大祭司:羽山晁生
 声(海神):倉本晋児

 管弦楽:東京交響楽団
 合 唱:二期会合唱団

 靴がばら撒かれた砂場、よれよれの普段着を着たキャスト、意味不明合唱の演技などを見ていると、自分の見ているのが本当にモーツァルトの《イドメネオ》なのか、分からなくなります。
 少なくとも、ストーリーはほぼ理解できませんでした。

 ウィーンに行ってもこんな舞台を見せられるのかと思うと、ヨーロッパのオペラハウスに出かける気力もなくなります。

 大隅智佳子さんには卓抜な歌唱だけで無く、下着姿まで十分に堪能させていただきました。
 吹っ切れたコミカルな役作りでしたが、大隅さんは楽しそうに演じておられました。
 特に第3幕のアリアが凄まじかったけれど、僕はこれが聴きたくてやって来たんですよ。

 イドメネオの与儀 巧さんはアジリタの部分に不安を感じました。
 イダマンテの山下牧子さんは良かったですね。