NHK交響楽団定期演奏会 (愛知県芸術劇場シリーズ)
指揮:トゥガン・ソヒエフ  ピアノ:ルーカス・ゲニューシャス
2016年1月24日(日)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

「REVIEW16」に戻る  ホームページへ
 
 
 NHK交響楽団定期演奏会
 (愛知県芸術劇場シリーズ)

 2016年1月24日(日)3:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:トゥガン・ソヒエフ
 ピアノ:ルーカス・ゲニューシャス

・グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミーラ』序曲
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
・チャイコフスキー:バレエ音楽『白鳥の湖』作品20(抜粋)
 遅刻しまして、ソロ・アンコールから聴きました。
 ショパンのマズルカOp.63-3という、あまり面白くない曲でした。
 ゲニューシャスは1990年、モスクワの音楽一家の生まれで、2010年のショパンコンクールと、2015年のチャイコフスキーコンクールで、それぞれ2位を獲得したそうですが、この曲ではよく分かりませんでした。

 指揮者のトゥガン・ソヒエフは2015年2月28日に、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の指揮者として聴いたことがあります。

 ソヒエフは1977年、ロシア・北オセチアの首都ウラジカフカス生まれ。
 サンクトペテルブルク音楽院で、名伯楽イリヤ・ムーシンの元で学んだ。
 2008年以来、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団・首席指揮者および芸術監督。

 サンクトペテルブルク音楽院で学んだということは、当然向かいのマリインスキー劇場にも出入りしたことでしょう。
 昨年9月のロシア旅行で現地に行ってから改めてプロフィールを読むと、2月のトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の時とは現実感が違います。
 やはり、現地には行ってみるものですね。

 トゥガン・ソヒエフの指揮は拍子にとらわれず、流れのよい音楽を創り出していました。
 しかし、一つ一つの曲が短いため、コンサートで聴くには少し物足りない印象も持ちました。
 昨年11月29日に観劇したマリインスキー劇場来日公演《白鳥の湖》を想い出し、脳内補完しながら聴いていました。
 アンコールはありませんでした。
 
 「ゲニューシャス」という名前に聞き覚えがあったので、古い資料を引っ張り出してみたところ、ルーカスの父親ピャトラス(ペトラス・Petras)は、我がオケと共演しているんですね。

◇平成9(1997)年2月23日
 第15回定期演奏会(愛知県芸術文化センター・コンサートホール)
 リトアニア医療支援に醵金 
チュルリョーニス 交響詩「森の中で」(日本初演)
ブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83 
ブラームス 交響曲第2番

指揮 : 小松 一彦
独奏 :ピャトラス=ゲニューシャス(リトアニア)

◇平成11(1999)年3月7日
第17回定期演奏会(愛知県芸術文化センター・コンサートホール)
ニコライ   「ウインザーの陽気な女房」序曲
プーランク   2台のピアノのための協奏曲 ニ短調
ベルリオーズ  幻想交響曲 作品14

指揮 : 黒岩 英臣
独奏 : ピャトラス=ゲニューシャス、武本(中田)京子

 およそ20年前に共演した、あのゲニューシャスの子供が世界的なピアニストになっていたことに驚き、自分の人生を振り返るような感慨を抱きました。
 我々と共演したとき、もうルーカスは生まれていたんですね (^_^) 。