イリーナ・メジューエワ『ショパン:ノクターン 全21曲』
2016年5月7日(土)6:00PM 宗次ホール

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 イリーナ・メジューエワ『ショパン:ノクターン 全21曲』
 2016年5月7日(土)6:00PM 宗次ホール

 ショパンの作品では「練習曲」「前奏曲」「バラード」「スケルツォ」などの全曲演奏を聴いたことがあります。
 今回は珍しい「ノクターン」の全曲演奏ということで、3時間のミュージカル《エドウィン・ドルードの謎》B席観劇後の疲れた身体に鞭打って、宗次ホールに向かいました。
 会場はほぼ満席で、中年男性が多かったような。

 Wikipediaによれば、
 イリーナ・メジューエワ(1975年~ )はロシア(出生時はソビエト連邦)生まれのピアニスト。
 ゴーリキー(現在のニジニ・ノヴゴロド)の出身。
 5歳からピアノを始め、グネーシン音楽学校でヴラディミール・トロップに師事。
 1992年にロッテルダムで開催されたエドゥアルト・フリプセ国際ピアノ・コンクールで優勝。
 以後、ヨーロッパ諸国で演奏活動を行うも、1997年に日本コロムビアの当時の自身の録音担当プロデューサーと結婚してから日本の京都を本拠とし、アジア各国で演奏活動を繰り広げている。
 現在、京都市立芸術大学音楽学部専任講師。

 僕は2013年4月28日の「ラ・フォル・ジュルネ びわ湖 2013」でメジューエワを聴いていますが、日本語の解説がとても上手で驚きました。
 御主人が日本人だったんですね。

 本日のコンサートでは、ショパンの若い時代からの「ノクターン 全21曲」が、作品番号順に演奏されました。
 21曲のうち、僕が知っているのは4曲だけでした (^_^ゞ。
 メジューエワの「ショパン:ノクターン全集」は2010年度レコードアカデミー賞(器楽曲部門)を獲得しているそうです。
 そういえば、ずっと「レコード芸術」は読んでいませんね。

 前半、後半とも1時間を超える長いコンサートになりました。
 僕は1時からミュージカルを見ているので疲れましたが、スレンダーなメジューエワの方が大変だろうなと思って聴いていました。

 僕は辻井さんのようなキラキラした音が好きで、メジューエワの音は少し生々しいかと思いました。
 しかしこのような珍しい演目をハイレベルで聴かせていただいたことは有り難いことです。
 「ショパン経験値」が上がったような気がします。

 アンコールは(当然ながら)無し。
 サイン会には長い列が出来ていて、メジューエワはスタミナがあるなと思いました。
 「CDをお買い求めの方は優先的にサイン会に参加できます」という放送が流れ、それならCDを買わなくても劣後的にサインして貰えたのでしょうか?