稲葉地オペラ振興会第7回公演  マスカーニ作曲 歌劇《友人フリッツ》
2016年7月3日(日)2:00PM 名古屋市東文化小劇場

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  マスカーニの《友人フリッツ》は2010年3月27日に前半だけ見たことがありますが、面白くないオペラでした。
 しかし、東文化小劇場で公演があるのなら、地下鉄で数分。
 行っておかなくては、と出かけました。
 この日は「中日×阪神」戦があり、ナゴヤドームに向かうファンが多かった。

 稲葉地オペラ振興会第7回公演
 「稲葉地」は名古屋音楽大学の所在地で、卒業生、在校生による公演。

 マスカーニ作曲 歌劇《友人フリッツ》
 2016年7月3日(日)2:00PM
 名古屋市東文化小劇場

 指 揮:柴田祥<卒業生>
 演 出:池山奈津子<准教授>
 演 奏:稲葉地オペラオーケストラ

 フリッツ:荒川裕介<卒業生>
 スーゼル:趙 知奈<卒業生>
 ダヴィッド:石黒祟真<卒業生>(第1幕)
       :森 拓斗<学 生>(第2・3幕)
 ベッペ:長嶋未央子<卒業生>
 カテリーナ:酒井和音<卒業生>

 前回の観劇では面白くなかった《友人フリッツ》ですが、今回はそれなりに面白く聞くことが出来ました。
 スーゼルの趙 知奈さんは舞台姿の美しい方で、「こんな素直な娘がいるわけは無い」というキャラクターを演じておられました。

 驚いたのはダヴィッドの森 拓斗さん。
 堂々とした体格と美声で大ホールの上演でも大丈夫。
 3年生でホルンから声楽に転向された学生さんだそうです。
 森 拓斗さんは昨日が出演日でしたが、本日も2・3幕を歌っていただき、ありがたいことでした。
 差し当たり名古屋限定で、追っかけてみます。
 
 オーケストラは各楽器1名くらいの小編成でしたが、不満は感じませんでした。

 僕は演出の池山奈都子さんのファンなんですが、しばらく名前を見ないなと思っていたら、准教授になっておられたのですね。
 正統的な演出ですが、キャストの全員を役柄そのものにしてしまう、力量、指導力がすばらしい。
 9月24日には《ポッペラの戴冠》の上演が予定され、チケットは確保してあります。