指揮:小松長生 セントラル愛知交響楽団第149回定期演奏会
 2016年7月15日(金)6:45PM しらかわホール

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 セントラル愛知交響楽団第149回定期演奏会
  ~田園への憧憬~
 2016年7月15日(金)6:45PM しらかわホール
 指 揮:小松長生(当団名誉指揮者)

 メンデルスゾーン:劇付随音楽「夏の夜の夢」より
 ブラームス:交響曲第2番ニ長調

 後半のブラームスを聴きました。
 会場はサイド席は空席で、最近の定演では寂しい入りでした。
 小松長生さんは2010年1月29日に聴いているようですが、全く記憶にありません。
 
 本日の演奏もありふれた「幕の内弁当」と申しましょうか、聴かなくても先が分かってしまう。
 この名曲で、どうするとこのような退屈な演奏が出来るのか不思議でなりません。
 先が分かれば聴いていても時間の無駄だし、空調の効きは悪いし、途中で帰りました。

 ホルンの一番奏者は前回に続いて素晴らしかった。
 第1楽章フィナーレの堂々としたソロなんか、ソリストとしても活躍できる逸材かと思いました。
 名前を確認しようとプログラムを見ると、座席表では右側に書かれているホルンパートが、実際には左側に座っていたんですね。

 『ペルチャッハ』

 僕は若い頃は『ブラームスの交響曲第2番』が大好き(今は3番)で、テオドール・ベルロートの「この曲はすべてが青い空、川のせせらぎ、太陽の光と涼しい森の木陰だ。ペルチャッハとはどれほど美しいところだろう」という言葉に惹かれ、いつかは訪れてみたいものだと思っていました。
 「どれほど美しいところだろう?」ということで、ペルチャッハとブラームスについて伝記などの資料を探してみましたが、詳しく書かれた資料を見つけることは出来ませんでした。

 それなら自分で行って、地元の人に聞くしかないと、必死の思いでペルチャッハを訪れたのが1991年8月7日のことでした。
 ペンション「ラパッツ」や、「ホテル・レオンシュタイン」にあるブラームス胸像につい報告したこの紀行文は「レコード芸術」の投稿欄に掲載されました。

 この1991年の紀行文は、「ペルチャッハ ブラームス」でYahoo!検索すると、今でもトップに出てきてビックリしました。
 当時のペルチャッハがブラームスに無関心であることに憤慨し、オーストリア政府観光局にこの記事と要望書を送ったものです。
 そして、1993年(?)からペルチャッハでは「ヨハネス・ブラームス国際コンクール」が始まりました \ (^o^) /。

 インターネットに戻りまして、次に、2005年7月の「フンメルさん」(ドイツ在住)のページがヒットしまして、このレポートはしっかり調べられた詳細なもので、「ラパッツ」と「ホテル・レオンシュタイン」との関係など、いろいろ勉強になりました。
 写真が少ないでしょうか。

 今回の文章を書くために久しぶりに「ペルチャッハ ブラームス」でネット検索すると、3番目にヒットしたのが「ペルチャッハのブラームス」という Landschaftさんのページ。
 これは2014年6月に書かれた最新のレポートのようで、初めて拝見しました。
 詳細な解説と写真も多く、お勧めします。