エウロ・リリカ オペラの魅力 Vol.26
 2016年11月16日(水)6:30PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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  開場時間の6時になっても扉は開かず、劇場前は人の渦。
 ゲネプロが終わらないのでしょう。

 しばし間を取りまして、6時20分に入場しましたところ、「指揮者アレッサンドロ・ピエールフェデリーチは急病のため欠場いたします」という掲示がありました (@o@)。
 このグループは指揮者なしの公演もありましたので、その時のようにピアノの石山英明さんから、サインが出ていました。

 エウロ・リリカ オペラの魅力 Vol.26
 2016年11月16日(水)6:30PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 プログラムは4つのオペラのハイライトでした。
 開演6:30PM 終演9:30PMとの掲示があり、最初の「マノン」だけで、7~80分かかっていました。
 「マノン」のあとは休憩時間も無く、第2部の「仮面舞踏会」、「サムソンとダリラ」に突入しました。

 ~第1部~
 マスネ「マノン」ハイライト
 マノン:加地 早苗
 デ・グリュー:城 宏憲
 レスコー:森 拓斗

 マノンの加地 早苗さんも、デ・グリューの城 宏憲さんも頑張っておられましたが、このオペラはあまり聴いたことが無く、ギリギリの飛び込みでプログラムをチェックも出来ず、いつ終わるのか先が読めないのは辛かった。
 3階席(自由席)に人は少なく、隙間風が吹くように寒く、体調を壊しそうでした。

 城 宏憲さんは、いま話題のテノールのようです。
 岐阜県関市出身。岐阜県立加納高等学校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部声楽科へ進学。
 新国立劇場オペラ研修所(第10期)、平成22年よりジェノヴァにて約2年間研鑽を積む。
 第84回日本音楽コンクール声楽部門(オペラ・アリア)第1位、並びに岩谷賞(聴衆賞)受賞(2015)。
 第42回イタリア声楽コンコルソ、シエナ大賞受賞(2012)。
 東京二期会会員。二期会公演のカヴァラドッシ、尾高忠明さんとの共演のチラシが入っていました。
 
 加地 早苗さんについてはこちら。
 エウロ・リリカ「オペラの魅力」 vol.23

 プログラムの中に来年の三河オペラ《イル・トロヴァトーレ》のチラシが入っておりまして、マンリーコは城 宏憲さん(5/6)と笛田博昭さん(5/7)のダブルキャストになっていました。
 他の役もオールジャパンで、指揮:園田隆一郎、セントラル愛知交響楽団。
 三河オペラの団員は合唱団のみ。
 僕にとってはありがたい公演ですが、この路線で三河オペラはどうなっていくのでしょう。

 ~第2部~ 運命を動かす女たち
 ヴェルディ「仮面舞踏会」より
 アメーリア:杉山 和代
 ウルリカ :奥野 靖子
 リッカルド:上本 訓久

 サン=サーンス「サムソンとダリラ」より
 ダリラ:三輪 陽子
 大神官:森 拓斗

 第2部では三輪 陽子さんの「あなたの声に私の心は開く」が素晴らしかった。
 このアリアは大好きで、NHKニューイヤーオペラコンサートでも、毎年のように歌われる名曲です。
 三輪さんの豊かな声量のゆったりとした歌唱は、NHKニューイヤーオペラコンサートで全国の皆さまに聴いていただきたいくらいの、スケールの大きい歌唱でした。
 三輪さんは愛知県立芸大卒。東京二期会会員。

 NHKニューイヤーオペラコンサートといえば、いよいよ来年、笛田博昭さんが登場されるようです。
 遅すぎますね。

 DVDで一番好きなのは、サザーランド引退記念《こうもり》のマリリン・ホーン。
 次はバーデンバーデンのエレーナ・ガランチャです。

 基村昌代さんのマクベス夫人は聴きたかったけれども、終演は10時過ぎになりそうで、ここで退場しました。
 暗闇の中でプログラムチェックが出来ず、《友人フリッツ》で感心した森 拓斗さんの大神官を聴き逃したことが残念です。
 もう少し客電を明るくしていただいてプログラムを見ることが出来れば、何が演じられているのか、もっと理解が深まったのと残念です。

 ~第3部~
 ヴェルディ「マクベス」ハイライト(1847年フィレンツェ初演版)
 マクベス夫人:基村 昌代
 マクベス:岡本 茂朗
 マクダフ:上本 訓久
 バンコ:伊藤 貴之
 
 構成・演出/岡本 茂朗
 ピアノ/石山 英明、吉井 あかね
 ヴァイオリン/Salvatore Piediscalzi、富田 祥子
 フルート/新野 智子
 ファゴット/今木 智彦