バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット
 2017年3月25日(土)6:00PM 宗次ホール

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 バイロイト祝祭管弦楽団に長年参加している第1ヴァイオリン奏者4名により、2005年夏に結成されたアンサンブル。
 現在は定年のため皆さまOBとなっておられますが、前回来日時(2013年4月8日)のプロフィールは以下の通りです。

・第1ヴァイオリン:ベルンハルト・ハルトーク
 ベルリン・ドイツ交響楽団の第1コンサートマスター。
・第2ヴァイオリン:ミヒャエル・フレンツェル
 78年からシュターツカペレ・ドレスデン第2コンサート
 マスターを努める。
・第3ヴァイオリン:ウルフ・クラウゼニッツァー
 ニュルンベルクのオーケストラのコンサートマスターなどを歴任後、1980年にニュルンベルク音楽大学の教授に就任。
 1980年からバイロイト祝祭管弦楽団のメンバーとなり、2004年以降その代表委員を務める。
・第4ヴァイオリン:眞峯紀一郎(ヴァイオリン)
 東京で生まれ、5歳の時から松本で鈴木鎮一に師事。
 松本深志高校卒業。
 70年ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団に入団し、06年、定年退団。

 バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット
 ~4本のヴァイオリンによる極上の四重奏 ~
 2017年3月25日(土)6:00PM
 宗次ホール

 第1ヴァイオリン:ベルンハルト・ハルトーク
 第2ヴァイオリン:ミヒャエル・フレンツェル
 第3ヴァイオリン:ウルフ・クラウゼニッツァー
 第4ヴァイオリン:眞峯紀一郎

 テレマン:4つのヴァイオリンのための協奏曲
 ワーグナー:(廣田はる香、ホン・ナリ編):《ニーベルングの指環》 組曲 (世界初演、2016委嘱作品)

 クプクヴィッチ:ヘプタゴノン組曲
 ヒラー:4つのヴァイオリンのためのカプリス
 番場俊之:あの空
 ダンクラ:8つのヴァリエーション
 (きらきら星の主題による)

 モーツァルト:《魔笛》「夜の女王のアリア」
 ラヴェル:《クープランの墓》「トッカータ」

 やはり、皆さま興味を持たれるのは、《ニーベルングの指環》 組曲でしょう。
 編曲の廣田はる香さんは武蔵野音大作曲科卒、東京芸大修士課程修了。
 眞峯さんのお話では、いろいろな関係者から情報を得て、編曲を委嘱されたそうです。
 ホン・ナリさんはソウル生まれ。ベルリンドイツ交響楽団第一ヴァイオリン奏者。
 バイロイト音楽祭にも参加し、オーケストラ曲を室内楽用に編曲していおられるそうです。

 全曲30分以上の大曲です。
 廣田さんが担当された《ラインの黄金》《ワルキューレ》《ジークフリート》が、予想以上に素晴らしい出来だったかと思います。
 《神々の黄昏》は、もっと「ジークフリートの葬送行進曲」をじっくり聴かせていただきたかった。
 
 終了後に懇親会がありまして、参加させていただきました。
 第1ヴァイオリンのハルトークさんが僕の前に座られまして、やむを得ずお話させていただきました。
 「ハウロング インジャパン?」なんてね。
 これで通じたんですよ (^_^ゞ。

 彼らは9日間滞在し、今日が初日で、《リング》組曲は記念すべき世界初演。
 廣田さんは宗次ホールでも、最後の手直しをしておられたそうです。
 9日間で演奏会は9回、その全てで《リング》組曲を演奏されるそうです。
 メインは東京春音楽祭で、広島、奈良、松本、福島、津波地域。