名フィル第446回定期演奏会 川瀬賢太郎&バルグリー
2017年6月3日(土)4:00PM  愛知県芸術劇場コンサートホール

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  小泉和裕さんが音楽監督になってから名フィルを聴く機会も減ってしまいましたが、川瀬賢太郎さんのコンサートは聴いておかないと。

 名フィル第446回定期演奏会
 2017年6月3日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮   :川瀬賢太郎(指揮/名フィル指揮者)
 ヴァイオリン:ノア・ベンディックス=バルグリー

 吉松 隆:鳥は静かに
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 ショスタコーヴィチ:交響曲第12番ニ短調『1917年』

 吉松隆さんの「鳥は静かに」は難解さを覚悟していましたが、静かで美しい弦楽合奏でした。
 
 ソリストのノア・ベンディックス=バルグリー(アメリカ人)がベルリン・フィル第一コンサートマスターとは、嬉しい驚きでした。
 長身でスマートなルックスでしたが、技術的にはウィーンフィルのアルベナ・ダナイローヴァに劣る、と思いました。
 それでも最後に盛大な拍手が来るところが、この曲の得なところでですね。

 ショスタコーヴィチ(1906~1975年)の交響曲第12番ニ短調 『1917年』は、1961年の党大会で、ムラヴィンスキーの指揮で初演されました。
 すでにスターリンは1953年に死亡しており、ショスタコーヴィチは1961年にソ連共産党の党員になっていました。

 曲は、1917年のレーニンによるロシア革命をテーマとしたもので、革命のペトログラード~ラズリーフ~オーロラ~人類の夜明け、の4つの楽章から構成されているそうですが、切れ目なしで演奏されるため、どの部分が演奏されているのか分かりませんでした。
 静かな部分が「ラズリーフ」で、続くドンパチがオーロラ号からの砲撃でしょうか?

 川瀬さん指揮する名フィルは、いつものように素晴らしい演奏を繰り広げました。