セントラル愛知交響楽団第156回定期演奏会 指揮:レオシュ・スワロフスキー ヴァイオリン:フランシスコ・フラナ 2017年7月28日(金)しらかわホール |
![]() セントラル愛知交響楽団第156回定期演奏会 ~新古典的な構成とファンタジー~ 2017年7月28日(金)しらかわホール 指揮:レオシュ・スワロフスキー ヴァイオリン:フランシスコ・フラナ ドヴォルザーク:序曲「オセロ」 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」 僕が初めてスワロフスキーを聴いたのは、2012年6月22日に行われたセントラル愛知交響楽団120回定期演奏会。 曲は『スラヴ舞曲 全曲』で、これはは奇跡的とも思える超名演でした。 そして僕はこの人こそ世界最高の指揮者かもしれないと、大阪まで遠征したものです。 しかし、そのうち分かってきたのは、彼のスラブ物は良いけれど、ベートーベンやブラームスはそれほどでも無かったこと。 しかし、本日は久しぶりのオール・ドヴォルザーク・プログラム。 期待に胸をふくれませでかけました。 フランシスコ・フラナを最初聴いたのは、2015年3月28日行われた第5回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール本選。 本戦に残ったのは5人で、フラナさんは最後の登場者でした。 その演奏を聴いてビックリ。 今までの4人の応募者はアマチュアで、ガルシアさんはプロのソリストなんですね。 彼はスペイン国籍の24歳(当時)のヴァイオリニストで、ジュリアード音楽院を経て、2013年から南カリフォルニア大学で五嶋みどりさんに師事しておられるそうです。 この人は、音楽的にも技術的にも非の打ち所がない、レベル違いのソリストでした。 本来海外一流オーケストラのソリストとして来日すべき人で、ストラディヴァリウス狙いでこのコンクールに参加するのは、反則技かと思いましたよ。 本人の話では、このコンクールに応募したのは、もちろん賞金も、楽器の貸与も重要だが、何より、シェロモ・ミンツ、フェリックス・アーヨといった、世界的な審査員に自分の演奏を聴いて欲しかったこと、だそうです。 本日の演奏もレベルの高い端正な演奏で、ピタリピタリと決まる重音が心地よい。 ソロアンコールはイザイの無伴奏ソナタだったでしょうか。 休憩時間に咳が出てきて、涙をのんで後半のプログラムはパス。 スワロフスキーの「新世界」は以前に聴いたことがあります。 アンコールは「スラブ舞曲15番」だったそうで、この曲は2012年6月120回定期演奏会「スラブ舞曲全曲」のアンコールでもあり、ぜひもう一度聴きたいと熱望していましたので、残念無念でした。 スワロフスキーの「スラブ舞曲集」はCDがありませんので、ターリッヒ、ノイマン、クーベリックのCDを聴き較べてみましたが、クーベリックの演奏がスワロフスキーに似ていました。 |