藤原歌劇団招聘公演 ヴェルディ《椿姫》
2018年10月14日(日)2:00PM 藤沢市民会館 大ホール

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 僕は《椿姫》は好きなオペラではないのですが、笛田博昭さんのアルフレードを見るために、藤沢市まで遠征しました。
 会場の藤沢市民会館は外観は新しく見えましたが、座席に座ってびっくり。
 イスの前後の幅が狭く、前後左右に足を動かすことが出来ません。
 2階席から指揮者、オケピットの中を見ることが出来ませんでした。
 当然、立て替えの話はあるのでしょうね。

 藤原歌劇団招聘公演 歌劇 ヴェルディ《椿姫》
 2018年10月14日(日)2:00PM
 藤沢市民会館 大ホール

 指揮:園田隆一郎
 演出:岩田達宗

 ヴィオレッタ :中村 恵理
 アルフレード :笛田 博昭
 ジェルモン  :須藤 慎吾
 フローラ    :向野 由美子
 ガストン子爵 :井出 司
 ドビニー侯爵 :三浦 克次
 ドゥフォール男爵 :久保田 真澄
 医師グランヴィル:東原 貞彦
 アンニーナ :牧野 真由美

 管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
 合 唱:藤原歌劇団合唱部

 中村恵理さんのヴィオレッタが素晴らしかったですね。
 しっかりした音色とテクニックで、ヴィオレッタの悲劇に同情させていただきました。

 中村さんは大阪音楽大学、同大学院修了。
 新国立劇場オペラ研修所を経て、10年~16年、バイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約。

 笛田さんは予想どおりの出来でした。
 プログラムの園田隆一郎さんの文章に「類い希な美声で普段は英雄的な役を得意とする笛田博昭さんが、一途な青年アルフレードで新境地を開いてくれると思います」と書かれていますが、どうしても彼のアルフレードは偉くなってしまうのね。
 怒りの部分などの迫力はいうこと無しなんですがね。

 須藤さんのジェルモンは立派な老け役になっておられました。
 プロフィールに書かれているように、須藤さんと笛田さんは第37回イタリア声楽コンコルソに出演されています。
 僕はたまたまこのコンコルソを見に行ったんですよ。
 その後、須藤さんにメールをいただいたりしたのですが、やはりこの二人が同じ舞台に立っているのを見ると、感慨深いものがありますね。

 テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ は昭和音大の学生オーケストラかと思っていましたが、「昭和音大が卒業生を中心にキャリア支援の一環として2010年に設立したプロフェッショナルオーケストラ」なんだそうです。