笛田博昭テノールリサイタル 2018年12月6日(木)6:45PM 宗次ホール |
![]() 笛田博昭テノールリサイタル 2018年12月6日(木)6:45PM 宗次ホール ピアノ:藤原藍子 ボノンチーニ:お前を讃える栄光のために ヘンデル:樹木の蔭で(ラルゴ) スカルラッティ:陽はすでにガンジス河から トスティ:『アマランタの4つのカンツォーネ』より そっとしておいて!一息つかせて/暁は光から影を隔て ドニゼッティ:オペラ『ラ・フアヴオリータ』より優しい魂よ ショパン:練習曲変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」 ヴェルディ:『レクイエム』より インジュミスコ(我は嘆く) ヴェルディ:オペラ『リゴレット』より女心の歌 -休憩- ビゼー:神の子羊 マイアベーア:オペラ『ユグノー教徒』よりアルプスの雪のように白い美しい人 ヴェルディ:オペラ『仮面舞踏会』より 永遠に君を失っても マスカーニ:オペラ「カヴァレリアルステイカーナ」より間奏曲 プッチーニ:オペラ『ラ・ボエーム』より 冷たき手を ピタシオ:マリウ愛の言葉を ララ:グラナダ 久しぶりの笛田博昭さんのリサイタルです。 最初のイタリア古典歌曲はおとなしめでしたが、徐々にヴォルテージが上がって、いつものように素晴らしい歌声を堪能させていただきました。 笛田さんも経験を重ね、余裕満々で、アドリブも入るようになりました。 ビゼーの「神の子羊(アニュス・デイ)」という曲は初めて聴いたのですが、「アルルの女第2組曲」の2曲目「インテルメッツォ」(間奏曲)でした。 「アルルの女第2組曲」を編集したエルネスト・ギローが「インテルメッツォ」のメロディーに、「アニュス・デイ クイ トーリス ペッカータ ムーンディ」というラテン語のミサ典礼文を載せたものだそうです。 バッハ=グノーの「アベ・マリア」のようなものでしょうか。 youtubeを見ると、3大テノールのみならず、マリオ・デル・モナコやフランコ・コレルリが歌っていて、ビックリしました。 笛田さんと藤原さんのお話があり、昨夜は二人で名古屋名物のウナギを食べたこと、笛田さんは当日の食事は軽めにしていることなどが話されました。 笛田さんは来年のNHKニューイヤー・オペラコンサートのためにダイエットをしておられるそうです。 笛田さんが新年のNHKニューイヤー・オペラコンサートで歌われる歌は、本日のプログラムから選ばれるはずで、それは「女心の歌」だと予測しておきましょう。 「女心の歌」の最後の音はハイCisでしょうか? 凄かったですよ。 アンコールはロッシーニの「タンツァ」と、定番の「カタリ・カタリ」「見よ、あの恐ろしい炎を」「オー・ソレ・ミオ」でした。 「見よ、あの恐ろしい炎を」はMETライブビューイングのヨンフン・リーやバーリ歌劇場のフランチェスコ・メーリ、東京二期会のエクトール・サンドバルなどを聴きましたが、笛田さんが世界一ではないでしょうか? 会場のチラシによれば、笛田さんが出演された昨年の三河市民オペラ《イル・トロヴァトーレ》が「第26回三菱UFJ信託音楽賞」を受賞されたそうで、市民オペラが受賞するのは珍しいとのことでした。 「他にはない地域挙げての取り組みが公演の熱気となっている。舞台は2017年度の公演で最高だっただけではなく、日本のオペラ公演の中でもたぐい稀な公演として歴史に残る」選考委員長(丹羽正明氏・音楽評論家)。 |