指揮:小泉和裕/名フィル第471回定期演奏会
2019年9月7日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第471回定期演奏会
 2019年9月7日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:小泉和裕 (名フィル音楽監督)

 ワーグナー:ジークフリート牧歌
 ブルックナー:交響曲第7番[ノヴァーク版]

 何度も書いているけれど、僕は小泉さんの指揮で演奏をしたことがあり、その時の印象がただインテンポで指揮をするメトロノーム。
 だから小泉さんが音楽監督になってから定期会員も止めて、彼以外の定期演奏会を聴いています。

 しかし、今回のプログラムなら、ちょっと行ってみたくなります。
 会場で驚いたのは、ちょっと難しそうなプログラムなのにお客さんが多いこと。
 小泉人気なのでしょうか。

 1996年8月16日、僕は「ジークフリート牧歌」が初演されたトリープシェン(ルツェルン)のワグナー博物館に行ってみました。
 入口の左側に木製の階段があって、僕が本当に見たかったのはこの階段。

 いつかはこの目で見たいと憧れていた階段は、けっこう普通の階段だった。
 初演の演奏人数については、弦楽器が各パート一人で5人、管楽器は8人だから、合計すれば13人になるわけだ。
 「ジークフリート牧歌」には譜めくりがあるので、譜面台は必要だったと思うんだが、こんな狭い階段に13台の譜面台を立てることが出来たのだろうか?

 本日の演奏は弦楽合奏でしたが、初演版も聴いてみたいものです。

 ブルックナーの7番は十束 尚宏さんの指揮で演奏したことがあります。
 実際に演奏してみると第1、第2楽章は名曲なのですが、第3,第4楽章は、出来が悪い。
 大蛇が行く先を見失ってのたうち回るような音楽で、同じフレーズの繰り返し。
 しかし本日実演を聴いてみると、出来の悪い作品でも、全楽器の最強奏で終われば、ブラヴォーが拍手が飛んでくるのものですね。

 2008年8月16日(土)、僕はアンスフェルデンにある「ブルックナーの生家」を訪れました。
 生家は小学校でもあり、椅子が並んでいました。
 案内の中年女性から「壁の絵をご覧なさい。村人がこの部屋でレントラーを踊っているところです。あなたもブルックナーの交響曲のレントラーを知っているでしょう?」と説明されて、僕は舞い上がってしまいました (^_^ゞ。