DOTオペラ第1回コンサート《アイーダ》
2020年12月6日(日)5時15分 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 かつて、僕はこの《アイーダ》というオペラが苦手でした。
 日本のオペラファンには多いと思うけれど、僕がこのオペラを初めて見たのは1961年10月13日、『NHK イタリア歌劇団』のTV放映。
 ジュリエッタ・シミオナートの憎々しいアムネリスは今も記憶に残っています。
 「アムネリスと結婚してアイーダを愛人にすれば万事まるく収まるのに、ラダメスはバカなやつだ」なんて、思っていました。

 そんな僕が変わったのは、2000年8月11日にニューヨークで見た、ディズニー・ミュージカル《アイーダ》。
 このミュージカルは「恋人ラダメスと友人アイーダに裏切られたお茶目な王女アムネリスが、辛い経験を乗り越え、偉大な女王に成長する」というストーリー。
 自分が愛されていないことを知りながら、婚礼の衣装に着替える『I KNOW THE TRUTH』というナンバーは泣けました。
 それ以来ちょっとアムネリスのファンになり、このオペラを見る目が変わりました (^_^) 。

 DOTオペラ第1回コンサート《アイーダ》
 2020年12月6日(日)5時15分
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 アイーダ:百々(どど)あずさ
 ラダメス:与儀巧
 アムネリス:鳥木弥生
 アモナズロ:町英和
 ラムフィス:伊藤貴之
 ピアノ:小埜寺美樹

 1)前奏曲
 2)アリア「清さアイーダ」ラダメス
 3)2重唱 アムネリスとラダメス
 4)3重唱 アイーダ、アムネリス、ラダメス
 5)アリア「勝ちて帰れ!」アイーダ
 6)フィナーレ 巫女、ラムフィス、ラダメス
        第2幕
 7)2重唱 アムネリスとアイーダ
 8)ピアノソロ 凱旋行進曲
 9)フィナーレ
  アイ一ダ、アムネリス、アモナズロ、ラダメス、ラムフィス
       ~休憩20分~
         第3幕
10)アリア「おお我が故郷」アイーダ
11)2重唱 アイーダとアモナズロ
12)2重唱 アイーダとラダメス
13)フィナーレ アイーダ、アムネリス、アモナズロ、ラダメス
         第4幕
14)2重唱 アムネリスとラダメス
15)宣告のシーン アムネリス、ラムフィス
16)2重唱とフィナーレ アイーダ、ラダメス、アムネリス

 DOTとは百々(どど)、小野寺、鳥木の頭文字で、同年代で同じ時期にイタリアで研鑽した仲間とのこと。
 百々さんはドイツと日本で活動しているそうで、2008年3月21日(金)に《道化師》のネッダを聴いています。
 ピアノ伴奏による合唱抜きのオペラで今回がグループの旗揚げ公演。
 歌手は譜面台を見て、演技らしい演技はありません。

 僕がこの公演を知ったのは鳥木さんのブログだけれど、それからが大変。
 チラシにある問い合わせ先が携帯電話だけ。
 やっと繋がったら「初めてで、チケットってどうやって売ったらいいですか?」と、逆に質問されたりして。

 これではお客さんも入らないだろうと思っていたら、2階席までで(3階は閉鎖)4割くらいかな。
 この人達がどこから情報を得て来たのか不思議でした。

 演奏会形式とは言え、2020年2月23日東大阪市文化創造館で見た関西二期会の『カヴァレリア・ルスティカーナ』&『パリアッチ』以来のオペラ観劇で、嬉しくて嬉しくて。

 鳥木さんのアムネリスが一番オペラらしかったけれど、伊藤さんのラムフィスとの二重唱も迫力がありました。
 何よりもこの時期にオペラを見ることが出来たのが、ありがたかったですね。