名フィル第500回記念定期演奏会「アルプス交響曲」
2022年4月16日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 何度も書いているように、僕はメトロノームのような小泉さんの指揮が苦手で、彼が音楽監督になってから定期会員を止めていました。
 しかし、今年度のプログラム(「シンフォニスト」シリーズ)は魅力的な曲が多い。
 定期会員に復活してしまいました。

 ホールに入って驚いたことに、いつも3階は2~3割程度の入りなのに、今回は9割程度。
 これだけの人が一年間続けて入るのでしょうか。
 「第500回記念」ということでしょうか。

 名フィル第500回記念定期演奏会
 2022年4月16日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:小泉和裕
 首席客員コンサートマスター:荒井英治

 モーツァルト:交響曲第41番 「ジュピター」
 R.シュトラウス:「アルプス交響曲」作品64

 前半の「ジュピター」はいつものようにインテンポですっ飛ばす。
 楽譜通り演奏されてもこの演奏が記憶に残ることはないでしょう。

 聴きものは勿論後半の「アルプス交響曲」。
 R.シュトラウスは14歳(15歳?)の時にツークシュピッツェに登った経験があるそうです。
 僕も1990年にツークシュピッツェに登ったことがありますが、高いところを走るロープウェイは本当に怖かった。
 R.シュトラウスの頃はロープウェイはあったのでしょうか?

 2006年5月にはR.シュトラウスのお墓参りをしました。
 彼の別荘からはツークシュピッツェを眺めることが出来ました。

 名フィルでは2010年3月13日にクラウス・ペーター・フロールの指揮で「アルプス交響曲」を聴いたことがあります。
 ステージには117人の奏者が溢れウィンドマシーンがビュービュー鳴って、実に聴き甲斐のある演奏でした。

 本日の演奏は121人。
 こういう大編成の曲は小泉さんのような打点のはっきりした指揮に合っていると思います。
 名フィルも大活躍で「第500回記念」ふさわしい演奏を聴かせて戴いたと思います。

 でも、クラウス・ペーター・フロールの方が面白い演奏だった、と思い出したりするのです。
 あれだけ鳴っていたウィンドマシーンが、今日は聞こえなかったんですよ。
 ハンドルを回す奏者は見えるのですが、賃貸料が勿体ないことです。