名古屋二期会 《フィガロの結婚》 指揮:牧村邦彦 演出:高岸未朝
2002年10月9日15日(土)5:00PM 愛知県芸術劇場大ホール

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  《フィガロの結婚》
 指揮:牧村邦彦  演出:高岸未朝
 2002年10月9日15日(土)5:00PM
 愛知県芸術劇場大ホール

 アルマヴィーヴ:大山大輔(客演)
 伯爵夫人:村島増美
 スザンナ:天野知実
 フィガロ:森 雅史(客演)
 ケルビーノ:釘宮冴月
 マルチェリーナ:濱野 織
 ドン・バルトロ:濱野 織

 《フィガロの結婚》は苦手なオペラですが、これも人生最後の機会か思って行って来ました。
 興味があったのは演出の高岸未朝さん。
 プロジェクションマッピングなどを駆使したアイディア《イル・トロヴァトーレ》(三河オペラ)には驚嘆しました。
 本日の演出ではフィナーレに鳩が飛んでいましたが、まあ普通。
 来年の《アンドレア・シェニエ》が心配になりました。

 歌手では伯爵とフィガロが立派。
 ただ声が似ているし、服装も区別できない部分がありました。
 伯爵夫人とケルビーノは、声が細かったでしょうか。

 ドン・クルツィオ役の伊藤温規さんは名フィルの事務局長だそうで、びっくりしました。
 プレイイングマネージャーのようなものでしょうか。

 《フィガロの結婚》はフィガロが結婚する話では無く、スザンナの初夜権を伯爵が狙うオペラでしたが、そのあたりが全く分からない。
 詳しく説明するのも憚られるからね。
 その上、字幕の文字が多すぎて最後まで読むことが出来ない。

 第4幕は入れ替わりが多く、いつも何をしているか分からないのですが、本日も分かりませんでした。
 カーテンコールに現れた高岸さんはスリムでパワーに溢れた女性でした。

 牧村邦彦さんを聴くのは何年ぶりでしょうか。
 名古屋二期会オペラ管弦楽団もしっかりした演奏でした。
 チェンバロの山本敦子さんは大奮闘。

 2回の休憩を入れて3時間40分。
 ワーグナーのオペラ並の上演時間でした。

 カーテンコールの最後は客演の大山大輔さんでした。