名フィル第512回定期演奏会 指揮:井上道義 ヴァイオリン:服部百音
 2023年5月13日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール
 
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 名フィル第512回定期演奏会
 2023年5月13日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:井上道義
 ヴァイオリン:服部百音

 バルトーク:ルーマニア舞曲Sz.47a,BB 61
      ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112,BB 117
 クセナキス:ノモス・ガンマ
 ラヴェル:ボレロ

 セントラル愛知交響楽団のしらかわホールから名フィル定期の愛知県芸術劇場コンサートホールに移動します。
 指揮:井上道義 ヴァイオリン:服部百音という今年度で一番期待される定期演奏会です。
 百音さんもTV番組で、今年の目標としてこのコンサートを挙げておられました。
 
 真っ赤なドレスの百音さんは舞台を自由に動き回り、井上さんにグイグイと迫り、井上さん(指揮台無し)がタジタジと後退するという会話のような場面もありました。
 曲は凄い難曲で、オーケストラも難しそうでした。

 この曲は1939年に初演されて、バルトークは1940年にアメリカに移ります。
 僕は2003年12月30日にブダペストとのバルトーク・ベーラ博物館を訪れました。
 渡米してからの経済的困窮が伝えられるバルトークですが、ブダペストの家は小ホールもある立派な家でした。

 カーテンコールで百音さんが登場すると、突然劇場が真っ暗になりました。
 停電かな?と思っていたら、百音さんにスポットライトが当たり、始まったのが「ピエール・ブーレーズ:アンセムⅠ 抜粋」でした。

 休憩後に井上さんのトークがあり、クセナキスは指揮者を中心にした同心円配置。
 曲は騒音を楽譜にした感じでしょうか。
 打楽器が8台の……説明が難しいので舞台転換時の写真を撮らせていただきました。

中央に指揮台設置中
 
 
 ボレロもこの座席配置で、どこに誰がいるのか分かりません。
 真っ暗な舞台で、ソロ楽器が立ち上がりスポットライトが当たります。
 次に誰が何処で吹くのか、照明担当者も大変です。
 僕はホルンの安土さんを見つけることができませんでした。
 客席に後ろ向きになる奏者は見つけにくくなります。
 頭をクルクル回して、オーケストラを端から端まで、探すのに疲れました。

 全体としてコンサートを聴いたというよりはパフォーマンスを見たという感じでしょうか。
 カーテンコールには照明担当者(だと思う)も登場しました。

 5月20日(土)の『題名の無い音楽会』は「服部百音がお父さんに怒られそうな音楽会」だそうです。
 8月26日(土)には「ザハール・ブロン 服部百音 デュオリサイタル」が予定されています。