《ラ・ボエーム》 ライブ配信 新国立劇場開場25周年記念公演
ライブ配信日:2023年7月2日(日)2:00PM
 
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 新国立劇場初のライブ配信ということで、トライしてみました。
 視聴している人は4~50人。
 4~5000人はいるかと予想していたのですが、オペラは人気無いですね。
 これで、次のライブ配信は無くなったでしょう。

 《ラ・ボエーム》 ライブ配信
 新国立劇場開場25周年記念公演
 ライブ配信日:2023年7月2日(日)2:00PM
 ライブ配信チケット:3300円

 指揮:大野和士
 演出:粟國 淳

 ミミ:アレッサンドラ・マリアネッリ
 ロドルフォ:スティーヴン・コステロ
 マルチェッロ:須藤慎吾
 ムゼッタ:ヴァレンティーナ・マストランジェロ
 ショナール:駒田敏章
 コッリーネ:フランチェスコ・レオーネ

 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 合 唱:新国立劇場合唱団
 児童合唱:TOKYO FM少年合唱団

 粟国淳さんの演出する《ラ・ボエーム》 新国立劇場版は、2006年10月1日に愛知県芸術劇場大ホールで見たことがあります。
 体育館のように広く、ドアが2つあるというあり得ない屋根裏部屋から始まって、僕にとっては納得できない場面の連続でしたが、新国立劇場ではあの演出がまだ使われているのですね。

 最近名古屋では《ラ・ボエーム》の上演が続いています。
 劇場とパソコンでは音の較べようもないのですが、キャストについては「マッシモ劇場」が圧倒的。
 伝説の美人ソプラノ、生のゲオルギューのミミを見て、聴くことが出来たのですから。

 でも、ここで僕が訴えたいのはそんなことではありません。
 ミミの死を暗示する和音が鳴り、フレーニだったら腕を垂らしてマフを落とす場面。
 主人公の死ほど重要な場面はありません。

 それなのに、本日の放送では死の和音に合わせて画面に映るのはテーブルに集まったボヘミアンたち。
 ベッドのミミは全く無視されて、どのように息絶えたのかが全く分からない。
 いくら何でもこれはまずいでしょう。

 この責任は誰にあるのでしょうか?
 撮影主任か?演出家か?音楽監督か?
 オンデマンド上映では適切なカット割りがされていることを希望します。
 まあ、影響を受けた人は視聴した4~50人だけれどもね。