名古屋フィルハーモニー交響楽団第90回市民会館名曲シリーズ 〈マイ・フェイヴァリッツⅤ/川瀬賢太郎のローマ三部作〉 2024年3月24日(日)4:00PM 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館 大ホール) |
名古屋フィルハーモニー交響楽団第90回市民会館名曲シリーズ
〈マイ・フェイヴァリッツⅤ/川瀬賢太郎のローマ三部作〉
2024年3月24日(日)4:00PM
日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館 大ホール)
指揮:川瀬賢太郎(指揮/名フィル音楽監督)
コンサートマスター:森岡 聡
首席オーボエ:上品綾香(京都室内合奏団)
レスピーギ:交響詩『ローマの噴水』
レスピーギ:交響詩『ローマの松』
レスピーギ:交響詩『ローマの祭』
レスピーギといえば、大学に入学して下宿用にステレオを買いに出かけた電気屋さんで、爽やかな弦楽合奏が流れていました。
余りの美しさに僕は本屋さんに飛んでいき、「FMファン」を調べてその曲がレスピーギの『リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲』というイ・ムジチ合奏団のレコードだと分かったわけです。
もう何十年も前の話ですが、鮮烈な思い出です。
『ローマ三部作』は同時に発表された訳ではありません。
本日の演奏は「ローマの噴水」(1917年初演)、「ローマの松」(1924年)、「ローマの祭り」(1929年)と、作曲された順番に演奏されました。
ステージいっぱいに並んだオーケストラが壮観です。
曲としては「ローマの松」が一番出来が良い感じで、迫力も満天でした。
名フィルは明日、この曲を持って東京オペラシティコンサートホールに遠征ですが、この演奏なら大丈夫でしょう。
僕は2009年1月2日に「トレヴィの泉」を訪れました。
目的はレスピーギではなく、映画『ローマの休日』だったんですけれどもね。
「トリトーネの噴水」はこちら。
名フィル第521回定期演奏会にも書きましたが、23年間で884ステージを務められたコンサートマスター日比浩一さんが退団され、この日が名古屋での最後の舞台となります。
「コンマス日比しゃんを送る企画」はなお続いておりまして、本日は川瀬マエストロがマイクを持って現れ、日比さんは無理矢理挨拶させられていました。
本日の演奏で日比さんはトップサイドに座っておられましたが、アンコールではコンサートマスターと入れ替わって、マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲が演奏されました。
技術的には簡単な曲ですが、情感のこもった良い演奏かと思いました。