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地下鉄でコロッセオ駅からバルベリーニ駅に移動します。 車両の中でバイオリンを弾いている男性がおりまして、あまり上手ではありませんでしたが、お金を集めて回っていました。 バルベリーニ広場の中央には「トリトーネの噴水」がありました。 レスピーギ作曲の『ローマの噴水』、第2部は「朝のトリトーネの噴水」です。 泉の右後ろに見えているのがバルベリーニ宮殿だと思います。 もう、あたりも大分暗くなってきました。
バルベリーニ広場から狭い道を入ったところにバルベリーニ宮殿があります。 バルベリーニ宮殿は『ローマの休日』で、アン王女一行が宿泊した大使館として、その玄関が使われています。 ここで『ローマの休日』の最後の場面を思い出してみましょう。 大使館近くでアン王女はジョーの車を降ります。 「私はあの角を曲がるけれど、追わないで」 そして彼女は振り向くこともせず、左へ曲がっていきます。 実際にこの角を左に曲がると、そこにバルベリーニ宮殿の門扉があります。 この門扉は映画の最初、アン王女が大使館を抜け出すときに印象的に出てきました。 門扉の前に佇んで映画のことを思い出すと、オードリー・ヘップバーンもグレゴリー・ペックももういないのかと何だか寂しくなってしまいます。 青春は美しく儚い。 そして人生もまた‥‥(鬱)。
バルベリーニ宮殿2階は国立古典絵画館になっておりまして、素晴らしい絵が展示されています。 中でも有名なのがラファエロ作と言われる『ラ・フォルリーナ(粉屋の娘)』。 しかし、僕はこの絵はラファエロの作品ではないと思いましたよ。 美人じゃないもの (^_^ゞ。 それより僕がびっくりしたのはハンス・ホルバインの『ヘンリー8世』(1491年6月28日~1547年1月28日)。 アン・ブーリンと再婚するためにイギリス国教会を創設し、そのアン・ブーリンや反対したトーマス・モアを処刑した、有名なイギリス国王ではありませんか (@o@)。 世界史の教科書にも出てくるこの有名な絵が、どうしてローマにあるのでしょう?? ヘンリー8世はドニゼッティの《アンナ・ボレーナ》にも出てきましたね。
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