ローマ紀行 2009年1月2日(金)
24)バルベリーニ宮殿 『ローマの休日』(Ⅹ)

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 地下鉄でコロッセオ駅からバルベリーニ駅に移動します。
 車両の中でバイオリンを弾いている男性がおりまして、あまり上手ではありませんでしたが、お金を集めて回っていました。

 バルベリーニ広場の中央には「トリトーネの噴水」がありました。
 レスピーギ作曲の『ローマの噴水』、第2部は「朝のトリトーネの噴水」です。

 泉の右後ろに見えているのがバルベリーニ宮殿だと思います。
 もう、あたりも大分暗くなってきました。
 
車両の中でバイオリンを弾く男性 バルベリーニ広場の「トリトーネの泉」
 
 
 バルベリーニ広場から狭い道を入ったところにバルベリーニ宮殿があります。
 バルベリーニ宮殿は『ローマの休日』で、アン王女一行が宿泊した大使館として、その玄関が使われています。
 
 ここで『ローマの休日』の最後の場面を思い出してみましょう。
 大使館近くでアン王女はジョーの車を降ります。

 「私はあの角を曲がるけれど、追わないで」
 そして彼女は振り向くこともせず、左へ曲がっていきます。

 実際にこの角を左に曲がると、そこにバルベリーニ宮殿の門扉があります。
 この門扉は映画の最初、アン王女が大使館を抜け出すときに印象的に出てきました。

 門扉の前に佇んで映画のことを思い出すと、オードリー・ヘップバーンもグレゴリー・ペックももういないのかと何だか寂しくなってしまいます。
 青春は美しく儚い。
 そして人生もまた‥‥(鬱)。
 
私はあの角を曲がるけれど 左へ曲がると、そこは宮殿の門扉
宮殿の門扉 門扉から入ると


 バルベリーニ宮殿2階は国立古典絵画館になっておりまして、素晴らしい絵が展示されています。
 中でも有名なのがラファエロ作と言われる『ラ・フォルリーナ(粉屋の娘)』。
 しかし、僕はこの絵はラファエロの作品ではないと思いましたよ。
 美人じゃないもの (^_^ゞ。

 それより僕がびっくりしたのはハンス・ホルバインの『ヘンリー8世』(1491年6月28日~1547年1月28日)。
 アン・ブーリンと再婚するためにイギリス国教会を創設し、そのアン・ブーリンや反対したトーマス・モアを処刑した、有名なイギリス国王ではありませんか (@o@)。
 世界史の教科書にも出てくるこの有名な絵が、どうしてローマにあるのでしょう??

 ヘンリー8世はドニゼッティの《アンナ・ボレーナ》にも出てきましたね。
 
ラ・フォルリーナ(粉屋の娘) ヘンリー8世(ホルバイン)
 
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