劇団四季 《ジーザス・クライスト=スーパースター》
2024年7月23日(火)1:30PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 《ジーザス・クライスト=スーパースター》
 2024年7月23日(火)1:30PM
 愛知県芸術劇場大ホール

 作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
 作詞:ティム・ライス
 初演日本版演出:浅利 慶太

 ゾーザス・クテイスト:神永 東吾
 イスカリオテのユダ:佐久間 仁
 マグダラのマリア:守山 ちひろ
 へロデ王    :劉 昌明

 イエス・キリスト最後の7日間を題材にしたロック・ミュージカル。
 バッハの受難曲が3時間かかるのに、1時間半で終わるところが助かります。
 Wikipediaによれば「ドミートリイ・ショスタコーヴィチが死の直前にロンドン公演を観劇した。ショスタコーヴィチはこのような作品を作曲できなかったことを後悔し、弦楽器、金管楽器、木管楽器をロックバンドが支えていることを評価した」とのことです。

 僕は山口裕一郎さんがジーザスを演じていた頃は一生懸命通っていたのですが、劇団四季が《ライオンキング》のようなディズニー路線になってからは足が遠のいていました。
 しかし今回久々に《ジーザス・クライスト=スーパースター》を観劇して、劇団四季の実力に、改めて感心しました。
 名前も知らない人ばかりなのに、すべてのキャストが素晴らしい歌唱力です。

 ストーリーは神の子ジーザスと彼に疑問を持つイスカリオテのユダの対立と裏切り。
 それにジーザスを愛するマグダラのマリアが絡んでくる、真剣な内容を持つミュージカルです。
 初演時にはキリオスト教会から激しい抗議があったそうです。

 以前の浅利慶太演出に較べても舞台がブラッシュアップされています。
 舞台は砂漠のみ。
 大道具もなく、人の動きだけで場面場面を創り出していきます。
 照明機器の進歩もあるのでしょう。
 一瞬たりとも隙の無い舞台です。

 僕は1997年4月19日にロンドンでジーザス役のスティーヴ・バルサモを聴いたことがあります。
 バルサモはルックスがジーザスそのもので、Youtubeでその『ゲッセマネ』を見ることが出来ます。

 山口裕一郎さんといえば《オペラ座の怪人》。
 僕はペーター・ホフマンが歌うハンブルク版のCDを持っていますが、山口さんの方が豊かな響きで驚きました。
 ペーター・ホフマンの怪人もYoutubeで見ることが出来ます。

 この機会に、今までに見たアンドリュー・ロイド=ウェッバーの作品を調べてみました。

 《ヨセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート》(1968年)
 《ジーザス・クライスト・スーパースター》(1970年)
 《エビータ》(1976年)
 《キャッツ》(1981年)
 《オペラ座の怪人》(1986年)
 《アスペクツ・オブ・ラブ》(1989年)
 《サンセット大通り》(1993年)
 《ザ・ビューティフル・ゲーム》(2000年)
 《ラヴ・ネヴァー・ダイズ》(2010年)