ドイツ音楽紀行99(5) 1999年4月29日(木) ハンブルク X(オペラ座の怪人) |
劇場の中は巨大な空間で、高く円い天井は体育館を思い出させる。 《オペラ座の怪人》ハンブルク・ノイエ・フローラ劇場 怪人はポーランド人(ジョジー・ジャスキーと読むそうだ)、クリスティーヌはアメリカ人、ラウルはスウェーデン人という国際キャスト。 カルロッタは《マスタークラス》の、ブロードウェイ・オリジナルキャストなんだそうだ。 僕が今までに見た最高の《オペラ座の怪人》は、スイス・バーゼルのもの。 だから、同じドイツ語圏で、名声の高いハンブルクの舞台にかける期待は大きかった。 しかし、怪人とラウル役の声が少し弱い。 クリスティーヌは良かったんだけれどね。 演出も日本の舞台とあまり違いはないようだ。 怪人がクリスティーヌを連れ去る地下の湖の蝋燭は、ハンブルグの方が多かった。 日本では燭台は舞台横から出てくると思うけれど、ハンブルクでは燭台も床から上がってきて、横に動いた。 演出の違いはそれくらいかな。 ということで、やはり僕は歌と笑いとサスペンスに溢れた《バーゼルの怪人》が最高だと思う。 本場ロンドンでは、役者のレベルが低いので驚いたことがある。 グッズ売場でCDが売られていたのでお姉さんに聞いてみたところ、怪人役はペーター・ホフマンなんだそうだ。 オペラ界のスーパースター(ハンサム)だったペーター・ホフマンが《オペラ座の怪人》に出演して話題になったのは、もう10年近くも前の話。 『そりゃ古すぎるだろう?』と言ったら、お姉さんも『そうね』と言って笑っていた (^_^) 。 カーテンコールのフラッシュのすごさには驚いた。 ドイツ式マナーなのかもしれないが、あまり感心しなかった。 前のページへ 旅行記の最初へ ホームページへ 次のページへ |