関西歌劇団第104回定期公演 《カヴァレリア・ルスティカーナ》《道化師》
2024年9月21日(土)4:00PM 吹田市文化会館メイシアター 大ホール

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 関西歌劇団第104回定期公演
 《カヴァレリア・ルスティカーナ》《道化師》

 2024年9月21日(土)4:00PM
 吹田市文化会館メイシアター 大ホール

 マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》
 サントゥッツァ:堀口莉絵
 トゥリッドゥ:清原邦仁
 ルチア:西村規子
 アルフィオ:松澤政也
 ローラ:小川典子

 レオンカヴァッロ《道化師》
 カニオ:清原邦仁
 ネッダ:梨谷桃子
 トニオ:田中 勉
 ペッペ:近藤勇斗
 シルヴィオ:伊藤友祐

 指 揮:粟辻 聡
 演 出:井原広樹
 管弦楽:大阪交響楽団
 合 唱:関西歌劇団合唱部
     メイシアター少年少女合唱団

 元旦の大地震で多大の被害を受けた能登半島で、本日は大雨のために大洪水が起こっているそうです。
 その最中に申し訳ないけれど、米原から南下して吹田まで遠征しました。
 新大阪駅で驚いたのはタクシーを待つ長い列(100M?)。
 タクシーは次々来るけれど、乗客も次々やってくる。

 僕が田中勉さんの《道化師》トニオ役の「プロローグ」を聴いたのは2007年10月6日(土)の関西歌劇団公演
 その迫力のある歌唱に椅子から転げ落ちるくらいビックリしたものです。
 それから田中さんの追っかけになりまして、トニオは2019年3月24日(日)伊丹市民オペラでも聴かせていただきました。
 その後はコロナなどもあって、もう田中さんのトニオを聴くことはできないのかと思っていましたが、本日の公演があることを知り、吹田まで駆けつけたわけです。

 プログラムによれば、今回が田中さんのオペラの引退公演になるそうで、トニオ役は5回目になるとのこと。
 「プロローグ」は幕前の上手で歌われました。
 僕の席は前から15列目の右端。
 田中さんは僕の目の前で、まるで僕のために歌っていただいているような感覚。
 「プロローグ」後の盛大な拍手は止まることがありませんでした。

 田中さんはオペラでも歩き方など役になりきり、ネッダを襲うシーンではスカートをめくり上げ、下着まで見えていたのでは無いかな。

 他のキャストもレヴェルが高く、中でも清原邦仁さんのカニオが素晴らしかった。
 『衣装を付けろ』は感動的な熱唱でした。

 粟辻 聡さん指揮する大阪交響楽団は好演。
 井原広樹さんの演出は80人の合唱とのことで、並んで歌うような場面もありましたが、正統派の満足できる演出でした。

 終演後タクシーを使って、自宅までは約2時間。
 大阪は結構近いですね。