ドイツ音楽紀行(14)1997年4月15日(火) フランクフルト(1)レーマー |
9:15、ボン中央駅を『ベルヒテスガーデナーラント』は出発した。 途中のライン川下り(ありゃ、上りか?)を楽しみにしていたんだが、ブルクカッツが見えたと思ったらすぐにトンネルに入り、出たところがローレライ。 ということで、ポイントはあっと言う間に過ぎてしまった (^_^;。 11:07、フランクフルト中央駅到着。 先ずしたことは、コインロッカーにスーツケースを入れること。 ここから、明日の夕方まで、ショルダーバッグだけで行動することになる。 僕のスーツケースは中型サイズなんだが、それでも、コインロッカーにはギリギリだった。 旅行中にコインロッカーを使用したい人は、大きいスーツケースは避けた方がいいだろう。 さて、次は地下鉄駅でチケットを買う。 これが、いつも難しかった。 チケット自動販売機に書いてあるドイツ語が理解できない (^_^;。 行く先のナンバーを入力しなくてはならないものや、先にお金を入れなければならないものや、各都市によって、システムが全然異なる。 やっと慣れた頃には、次の町へ出発だ。 行く先の番号を発見できたところで(難しいんだ)、2つ目の駅・レーマーに行ってみた。 駅を出ると、目の前にカイザードームが建っていた。 神聖ドイツ帝国皇帝の戴冠式が行われた、由緒ある教会だ。 しかし、残念ながら使用中で、中に入ることは出来なかった。
そこから、マイン川経由で、旧市庁舎レーマーに向かった。 このレーマーは、第2次大戦後の再建なのかな? 余り期待はしていなかったんだが、2階の皇帝の間・カイザーザールに入ってびっくり。 壁には、カール大帝から歴代のドイツ皇帝の等身大の絵が掛けられていて、中世ドイツの歴史に、身震いするほど圧倒された。
受付のおばさんに聞いたところでは、フランクフルトで最初に戴冠したのは、マキシミリアン2世(有名なカール5世の弟のフェルディナンド1世の子供)で、1562年のこと(ちなみに、マキシミリアン2世の子供がルドルフ2世)。 で、最後の戴冠式は1792年のフランツ2世。 彼がナポレオンに破れて、神聖ローマ帝国は消滅するわけだ。 その間、マリア・テレジアを除く全ての皇帝が、ここで戴冠したんだそうだ。 僕は受付の壁に貼ってあった、カール大帝からウィルヘルム2世まで、歴代ドイツ皇帝が載っているポスターが大変気に入って、12DM(1000円くらい)で購入し、自分の部屋に貼っている。 つまり、僕はこの文章を、歴代ドイツ皇帝に見つめられながら、書いているわけだ (^_^) 。 |